表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/100

(67)お足(あし)

 文明社会のこの世を生きるためにはおあしがいる。必要とか不必要とかいう次元の話ではなく、ついて回るのだ。このおあしのことを、人はお金と呼ぶ。皆さんが手元に多ければ多いほどニンマリと気分がよくなる貨幣や紙幣などである。など・・というのは、小切手とかその他のニンマリもあるからだ。^^

 さて、このお足について考えてみよう。考えたくない人はソフトクリームでもめながらくつろいでいただけばそれでいい。^^

 人が動くには両足の動きが欠かせない。動かさないでそれでも動くとなれば、移動可能な機械に頼る他はない。乳母車に厚かましく乗りながら母親に押させる幼少時から、その行動は始まっているのだが、歩行にお足は必要がない。歩いているにもかかわらずお足が必要ない訳で、^^ よ~~く考えれば、そんな都合のいいジレンマ話がある訳もなく、体内エネルギーを消費することで見えないお足は使っているのである。ただ私達は、それを自覚することなく動いている訳だ。見えるお足[お金]が要らないのは、歩行か自転車まで[泳ぐ水泳やぐボート、すべるスキー、スノーボード、スケートを含む]で、それ以上はお足が要る。この場合のお足は、機械を起動させるガソリン、電気、ガスとかを買う必要経費である。もちろん、自転車バイクも含まれる。^^

 連休のとある観光を済ませた家族が、すっかり疲れて帰宅した。内の中へ入ろうとしたとき、そこへ偶然、となりのご主人が通りかかった。

「やあ! お出かけでしたか?」

「はあ、まあ…。ちょいと藁灰わらばい温泉まで…」

「ああ、藁灰温泉でしたか? あそこは泉質せんしつがアルカリイオンでいいですなぁ~」

「はあ、まあ…」

「いい保養をなされましたな。私など、手元てもと不如意ふにょいで、お足が要らない家庭温泉で、鰹の叩きの一杯でしたっ! ホッホッホッ…」

「いや、それがなによりです。帰りの渋滞で、返って疲れました…」

「ああ、さよでしたか。それはそれは…」

 隣のご主人は、お足を使わないでよかった…と思いながら、なぐさめの言葉をいた。

 お足は、それでも! と無理に使わず、効果的に使った方がいいようだ。^^ 


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ