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(58)スケジュール

 物事をする場合、すぐやるタイプと、算段して…と、スケジュールを立てて行動するタイプの二通りに分かれる。すぐやるタイプは、そのまま放っておけない人によく見られるが、放っておけない性格がわざわいして、出来ないとそれでも続ける・・という状況にいたってしまう。出来ないものは出来ないのだから一端いったんやめて、スケジュールを組んだ後日、やればいい訳だが、それが出来ないのだ。こんな点から見ると、スケジュールは食物をよく咀嚼そしゃく[嚙くだく]作業に似ていなくもない。よく噛めば、消化にも良く、栄養がスムースに体内へ吸収される。スケジュールを立てた後の実行は、よく嚙み砕くことと同じなのだ。^^

 とある原っぱで二チームに分かれて草サッカーが行われている。草野球があるのだから、当然、草サッカーもある訳だ。^^ 正式なサッカー大会に向けた練習試合ということもあり、草サッカーながら本格的に熱が入っている。監督、コーチはスケジュールどおりチームの強化を計ってきたが、今日の試合がその集大成である。

「監督、どうなんですかね?」

「? なにが?」

「これで勝てますかね?」

「そらまあ、スケジュールどおり強化してきたんだから勝てるさ、ははは…」

 自信なさげに監督がコーチに返す。

「なら、いいんですが…」

「スケジュールどおりなら祝勝会だな」

「はあ、まあ。スケジュールどおり勝てばっ! の話ですが…」

「負けた場合はっ?」

「負けた場合は負けた場合で、お疲れ会のスケジュールとなっております」

「勝ち負けはスケジュールどおりにはならんが、それでも勝ってもらいたいものだな、コーチ」

「はあ、それはもう…」

 二人は試合の様子を見ながら、自分に言い聞かせるように頷(うなず訳だ)いた。

 このように、スケジュールは安心面から言えば、それでも! と、立てておくに越したことはない訳だ。^^


                  完

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