(28)順序
物事は、これをして…で、そのあと、それをしてと普通は頭で考える。行動する順序である。ところが、スンナリといかない場合も当然、出てくる。そのとき、それでも! とその行動を継続しようとすれば、二進も三進もいかなくなり、行動は停止してしまう。例えば大型連休でAという行楽地へ車で向かったとしよう。
「こらっ! あとで食べなさいっ!」
「ワァ~~!! お兄ちゃんが怒ったぁ~~!!」
「パパ! この先、5Kmで渋滞らしいよっ!」
夫は妻と子供に迫られたが、ゆとりをもって返した。そんな態度が取れた背景には、順序立てられた用意周到な準備があった。その順序立てられた準備とは、こうである。
[1]A地点で渋滞が発生した場合、その情報は5Km前で分かるから、1Km先のBサービスエリアで高速道から下り、県道の迂回路Cを走る。
[2]迂回路Cが混雑していた場合は、さらに迂回して市道Dを走り、県道Eへと出る。
[3]そのまま走れば目的のAへ到着するが、万が一、何らかの事情で時間がかなり遅れた場合は、県道Eの途中にある道の駅Fの足湯で疲れを取り、その後、食事をして車中泊する。
[4]時間的に道の駅が閉店していた場合の準備として、非常食はある程度、買い込んでおき、毛布などの保温用衣類とともに事前に車へ積み込んでおく。
[5]道中の衛生対策として、緊急の連絡先{Aまでに散在するG、H、Iの各病院}の確保、応急の医薬品や糞尿の一時処理に必要な備品、消耗品なども準備しておく。
といった内容である。^^
まあ、それでも! と、こんなに順序立てて準備しておく必要はないのだろうが、それでも! と先々を考えておくことが安全だとは言える。^^
完