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(27)一回転

 日はどんどん巡り、やがて一年が経過して前の年と同じ日となり、一回転する。一年前とどこがどう変わったのか? と考えさせられるほど、自分自身にそう目立った変化は起きない。いや、少しは起きているのだが、それでも気づかないのは有り難いという他はない。気づく場合は怪我か体調不良、病気のたぐいだからだ。だが、自分自身を取り巻く環境はいろいろと変化している。変化はしているが、時の流れは変化することもなく、また一回転して翌年の同じ日となる・・という回転寿司のような塩梅あんばいだ。^^

「まあ、とにかく頑張りますっ!」

「ああ、頑張ってくださいっ!」

 今年も同じように予備校から送り出されたのは、13浪している向学こうがくだった。1浪や2浪なら分かるが、13浪ともなれば、学校も敬語で試験に送り出すしかなかった。

 そして、また…一回転して翌年となった。もうお分かりだろう。向学は14浪となったのである。

 それでも! と一回転する場合は、惰性におちいらない刺激が必要となる。^^


                  完

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