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街中ドイルド  作者: サルタナ
2/2

1日目

さて、今回は主人公である俺についてチョコッと説明しようと思ってる。


身長:180㎝

体重:79㎏


黒髪、黒瞳(日本の国に馴染むため魔法で染めたんだわ)。


スラッとした体系、顔は整っているといえる。

日本人というよりは外国の血が混ざったハーフに見えるぞ。


肌は健康的に日に焼けた小麦色。


そしてうっすらと生える無精髭。


(作者的にはパイ○ーツオブ○リビアンの○ャック・スパ○ウのイメージですハイ(`▽´)

「ジャ○ク・○パロウ似なら全然ハーフじゃないじゃん」という文句は受付まシェーン乂-д-)そこんとこよろしく)

日本のとある街中の駅近くにある映画館地下1階のゲーセンに設備された障害者が使うスライド式のドアのトイレ。


スライド式のドアを四回叩いて「ソ○モンよ私は帰ってきた!」と唱えるとあら不思議、ドアを開けると木の扉が現れる。


扉を開けるとそこはアンティークショップもとい、『街中ドイルドの何でも屋』の店内。


んで、店の奥にあるカウンターの向こうで店内をボーッと見てるのが店長である俺、ドイルドの森徒(モリト) 厘柢(リンネ)だ。


今回は珍しく店内にリンネ以外の人影がある。

客だ。


こんな人が来ない場所でもキチンと客は来る。

物好きがTw○tterや何かの掲示板などでこの店の情報を流したのであろう。


人が滅多に来ないがこの店が続いてるのは理由がある。

年が新しくなるにつれて日本には海外から様々な人種がやって来る。


実は人以外の存在も様々やって来ているのだ。


店内で品物を眺めている人影をよく見ればわかるぞ。

幻惑の魔法というものがあるが俺は世界に蒸気機関が出現した前の時代からいるとても長生きしているドイルドだからな。

俺の眼力には幻惑の魔法は効かない。


目をこらせば人影から客本来の姿が見えてきた。


上半身が美しい女性で下半身が蛇。

ああ、こいつはラミアか。


ラミア、ギリシア神話に登場する人物や怪物、またはブルガリアの民話に登場する怪物のことだ。

特に下半身蛇はギリシャの方だった気がする。


と 言うことは、この客はギリシャから来たってことだ。


「う~ん。」


客、ラミアは一つの商品を手に取り、ジーッと見つめている。


よし、声を掛けてみっかな。


「お嬢さん、そのお酒を買うのかい?」


「えっ、あ、店員のお兄さんか。なんかねこのお酒スッゴく気になっちゃったんだよね~。」


ラミアが手に持っている商品は日本の酒だ。


なるほど、蛇女もといラミアが気になるのもわかる気がする。

この酒は『八塩折之酒』、日本の神話に出てくる八岐大蛇を酔わせるほどの酒だ。

八岐大蛇が酔うまで飲んだのだから同じ蛇であるラミアが気になるのも仕方がないのかも知れない。


『八塩折之酒』は俺が日本の神から貰った物だったな。


「う~ん………決めた!アタシこのお酒買っちゃう!!」


「はいはい、毎度あり。」


カウンターに戻ったラミアのお嬢さんと俺は受け取った『八塩折之酒』の会計をした。


ピ──────ピッ!


「『八塩折之酒』、一万五千円です。」


「すみませーん、ギリシャ硬貨でもいいですか?」


あ~、お嬢さんギリシャの人(?)だったな。

日本円に還元してなかったのかな?


「別にかまいませんよ。」


まぁ、俺には関係ないけどな。


「お嬢さんは美人だから、このストラップオマケにあげちゃうね。」


と、俺はカウンターに飾ってあるジ○リに出てくる物の怪のお姫様が主役の映画にいたコダマ(木霊)そっくりのストラップをラミアのお嬢さんに渡した。


「え、何これカワイイ!」


「うちの『街中ドイルド何でも屋』のマスコットキャラクター[ヌペー君]だよ。大切にしてね。」


「はい!大切にします。ありがとうございます!」


元気ですなー


「またのご来店おまちしてます。」



「今度、アタシの友達連れてきますねー!」


と言ってラミアのお嬢さんは帰って行った。

友達って蛇系なのだろうか?



さてさて、今日はラミアのお嬢さん以外多分来ないと思うし店を閉じようかなっと。


俺はカウンターから出て、店の入口の鍵を閉める。

そして、入口の扉にかけてある[Open]の札をひっくり返して[Clause]変える。


んで店の奥にある裏口の扉に向かう。

扉の丸いドアノブを三回まわす。

するとドアノブの上に描かれていた青色が赤色、黄色、緑色と変わっていく。

俺は色が緑になるところで扉を開いた。


扉の向こうには人一人が暮らすある程度必要な物がそろっている、俺の家の中と繋がっていた。


いやね、俺は結構すげぇドイルドなんすよ。

ジ○リに出てきたなんチャラと動く城の映画を見て『あ~この魔法便利だなぁ。やってみるか~』なんて事項することができちゃうすげぇドイルドなんですよ。


そんで、青が店で緑が家、赤と黄はうちの店にある在庫などの色々な品を納めている。

あと黒色ってのもあるけどこれはちっと、教えられませんな。


部屋に入った俺は早速テレビの前に座り最近ハマっているオンラインゲームを起動させる。


あん?ドイルドがゲームをするのかって?

ふ、愚問だな。

ドイルドがゲームしちゃいけないって誰が決めた?


神か?聖霊か?

そんなふざけた幻想、俺がぶち壊しちゃるわっ!?


おっとすまん。

興奮しすぎたみたいだ。


まぁとにかく、俺はゲームってやつは一つの芸術、一つの世界だと思っている。

ゲームは人間が神の真似ごとをしたいがため作りあげた芸術だ。


だってそうだろ?

こんな世界があったらいいのに、こんな世界でこんなことをしてみたい。


神だってこの世界を作るときそう思ったんじゃないのかと思う。

わりと仲がいい北欧神話のロキにこのことを言ったら考えすぎだって言われたけどな。


いかんいかん、なんかシリアスっぽい雰囲気になっちまったな。

気を取り直してゲームしよっと。


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