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街中ドイルド  作者: サルタナ
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あ、これプロローグってやつだな

まぁ、この章はおもろくないかも知れねぇから読まんでもいいよー

日本のとある街の駅近くにある映画館地下1階のゲーセンに設備された、障害者が使うスライド式のドアのトイレ。


スライド式のドアを四回叩いて「ソ○モンよ私は帰ってきた!」とちょっと精神的に痛い言葉を唱えるとあら不思議、ドアを開けると木の扉が現れる。


扉を開けるとそこにはアンティークショップもとい、『街中ドイルドの何でも屋』に入れるわけだ。


んで店の奥にあるカウンターの向こうで布で商品を磨いているのが店長である俺、ドイルドの森徒(モリト) 厘柢(リンネ)だ。

言っとくが、この名前は本名じゃない。

この国で生きていくため名乗ってるだけだ。



ところで、読者の諸君はドイルドとはどのようなものか理解しているのだろうか?

多分、知らねぇと思うから教えてやるよ。



ドルイド、英語訳だとDruidだ。

日本ではドゥルイドとも表記するそうだぞ。

俺はドゥルイドよりドイルドの方がいいと思ってる。


おっと、話がそれたな。


ドイルドは、ケルト人社会における祭司のことだ。

ドルイドという名称の由来は、Daru-vid(「オークの賢者」って意味がある。カッケェだろ?Daruがオークを、vidが知識を意味するんだぜ。)というケルトの言葉だ。

なお、vidはサンスクリットのvedaと同源だぜ。 ドルイドの社会的役割は単に宗教的指導者にとどまらないで政治的な指導をしたりな、公私を問わず争い事を調停したりと、ケルト社会におけるさまざまな局面で重要な役割を果たしていたんだ。

けどな、ドルイドは文字で教義を記す事をしねぇから、その全容については不明な所が多いんだよ。

ガリアやブリタニアの各地に遺された遺物や、ギリシア・ラテン世界の著述家によって記された文献から、ドルイドの実態がおぼろげながら読み取れるに過ぎない、まぁ勝手な妄想ってやつかも知れないってことだ。


後、カエサルってやつの『ガリア戦記』によれば、ドルイドの社会的影響力はかなり大きなものだ。


争い事を調停あるいは裁決し、必要があれば人々に賠償や罰金を課したんだと。

ドルイドの裁決を不服とした者は、社会的地位や信用を失ったらしい。

ドルイドはこのようなデケぇ権力を持っていたほか、兵役や納税を免除される等、特権的地位なんだと。


ドルイドの宗教上の特徴の一つは、森や木々との関係だ。

ドルイドはパナケア(ヤドリギのことだぞ)の巻きついたオークの木の下で儀式を執り行うんだぜ。

ドルイドはヤドリギに特別な力があると信じていたようだ(俺はどーでもいいがな)。これについてはプリニウスってオッサンが『博物誌』に書いていやがる。


また、近代になって発掘された古代ガリアの奉納物にはオークで作られた物が多いんだぜ。

また、四葉のクローバー等といった希少な植物を崇拝していたという事も伝わってるらしい。

なお、神木の概念自体はケルト人に留まらず世界中に存在するぞ。


5世紀頃のアイルランドのドルイドはな、「我がドルイドはキリストなり」と宣言しやがってな、キリスト教へ改宗しやがったんだよ。

そのためか、現代のアイルランドではな普通のローマ・カトリックとは一線を画したカトリックが存在していると言われるぜ(ケルト系キリスト教だっけかな)。


そうそう、ドルイドの種類教えてやんよ。

はじめは一人であらゆる役目を果たしていたんだがな、後に次の3つに専門化していったんだよ。

中には騎士達とその王より高い地位を持っていたとされる者もいて、詩人の機嫌を損ねたために首を捧げた王がいたという話もあるぜ。


ドルイド:祭事を司る。政治の指導もし、大きな社会的影響を持つ。立法者でもある。

ウァテス:政務や祭儀の手伝い、天文などのドルイドの助手。時にドルイドの代弁者ともなった。

バルド(吟遊詩人):神話伝承、法律、歴史も歌にして伝える者達。その歌には力が宿ると考えられた。フイラ(語り部)やボエルジ(弾唱詩人)等に分化して発展した。




ん?

話が長すぎるって?

そんなもん俺が知るか。

よーするにドイルドって面倒くせぇけどスゲェってことだ。


お前ら、多分理解してなさそうだからもう少し簡単に言ってやるよ。


現実の姿については断片的な知識しか伝わっていないけどな、しばしば神秘的な存在として見られてきた俺達ドルイドは、ファンタジー小説やゲームなどに多く登場してきた。


大抵はクレリック(僧侶)の一変形として扱われたなぁ、その中で描かれる像としては金属を嫌い、自然を愛し、自分の森を守るなどが特徴となっていやがる。

別に俺は自分の森なんて持ってねぇぞ。



わかりやすいで代表的な人物例としてはアーサー王物語のマーリンがよく挙げられるな。

あのジジイの使ったとされる魔術はドルイドの物とは多少異なるが、そのことに触れる作品は多くねぇな。


あと、ドルイドを取り込んだゲームはいくつかあるよなぁ。



やべぇ、また話が長くなっちまいそうだからここまでな。


もっと知りてぇならググっときな。


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