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人類保存計画  作者: 迷伝
二章 亜細亜戦乱編
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殲滅戦 1

『攻めて、来ませんね…』

 

 俺達は今、現在進行形で取兜達に包囲されている。だが一向に攻めて来る気配がない。

 

『もう1分くらい経つわね。このまま、もう攻めて来ないんじゃないの?』


『【純白】、そんなわけないでしょ‼馬鹿なこと言って無いで集中してなさい』


『冗談だってばー。でもこのままじっとしててもしょうがない?』

 

 確かに純白の言う通り、このまま敵の攻撃を待っていても、無駄に精神を消耗するだけだ。だが、こちらはジョーが準備できるまでの時間稼ぎが目的。へたに攻めに出たらジョーを護れない。それが解ってて、じっとしているか、それとも何かを待っているのか、もしかしたら此処に俺達を足止めするのが狙いなのかも知れない。

 

 なぁ、【深紅】。こいつらが動かない理由って解る?

 

『解ってたら苦労しませんが、可能性は幾つかあります。例えば他の中国メンバーの武器を回収しに行っている。ですがこれはおそらく無いでしょう』

 

 確か、日本では死んだ仲間の武器を使ってきたな…。

 

『えぇ。ですが此処にいる取兜は全て四足歩行です。武器を使えないでしょう』


『でもロシアのイヌ型は使うらしいわよ』

 

 マジか…。そうなると厄介だな

 

『なんで早くそれを教えなかったんですか‼』


『えー。だって可能性無いでしょ。使われて一番厄介なのは地雷だけど、それもさっきの自爆で全て爆ぜたし、短剣は水が必要で、水が嫌いな取兜が使う可能性は低いし、何よりあれは知識が要るもの。後の武器で厄介なのは特殊迷彩服?だっけ、でもあれもジョーには見分けがつくし、何より服着れないでしょ』

 

 確かにあまり脅威には感じない。

 

『発煙筒はむしろ使ってぐれた方がこっちとしては戦いやすい。後の近接系の武器達はりるの狙撃で勝てるでしょ?後は鎖鎌だけかな。それも混戦では、仲間を巻き込むから使えない。以上、説明終わり』


『確かにあまり武器を使うとは思えませんね』


『武器を使うってのは初見だと対処できない場合が多いけど、ネタバレしてるなら余裕よ』


『なら尚更意味がわかりませんね…。逆に不気味です』

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