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序_3 起床
気づけばそこは、白いカプセルのなかだった…。って当たり前か。僕は人類保存計画に参加したんだから。
だとすればここは100年後…。実感が全くない。
頭の方は多分問題無いが体はちゃんと動くのだろうか?。医師の話では身体は全く衰えないとの事だったが、本当なのかとりあえず不安なので確めてみる。
まず手、それから足、首も軽く動かしてみる。特に痛みとか異常も無く、眠る前と対して変化が無い。
逆に本当に100年も寝てたの?と思うぐらいだ。
外からなにも音がしない。カプセルの中はすごく静かだ。
本当に人類は滅びたのだろうか。ってか僕以外の被験者はいないのか?。もしも一人ならどうしよう…。
そんな事を思いながら、カプセルの中を見渡していると…。
【極秘資料 人類保存計画概要説明】
そう書かれた冊子が置いてあった。