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人類保存計画  作者: 迷伝
序章 人類保存計画
13/98

序_13 折言の理由

 うちはいわゆる、大手企業の社長の元に生まれた。小・中学校はお嬢様が通う女子校に通い、ピアノ、バレエ、生け花…様々な習い事をしていた。

 全部やる気はなかったけど、親がうるさいからやってた。


 小学校低学年の時に、うちは上級生にいじめられた。

 お嬢様学校の中でもお嬢様だったから、しゃくに触ったようだった。

 ある日耐えれなくなって母に言っちゃったんだよね。そうしたら、ある日そのいじめてた上級生はいなくなってたの。


『桃園さんのお母さんがあの子たちをどっかにやったらしいよ!』

『うわぁ…自分も近寄らないようにしようかな。』


 そんな噂が流れてうちは学校で完璧に孤立した。


 高校は親に頼みまくって共学の学校に入学した。親が選んだところだったけど、全てが女子校にいた時より楽しかった。

 友達もたくさんできて、2年生の時に同い年の彼氏ができた。


 彼はとっても素敵な人だった。色々なところへ連れて行ってくれて、彼といると楽しくて幸せで、ずーっと続くと思ってた。


 でもある日。


「オリコト!いったいこの相手は誰なのよ!?」


 母がうちのケータイを突きつけてきた。


「すぐに別れなさい!そして、あなたを元の学校に戻すわ!

 こんなんだから共学は反対なのよ。異性と付き合うなんて汚らしい。」


 その後彼と会うことは2度となく、もとの女子校に戻った。


『あら、桃園さんここが嫌で出て行ったんじゃないのー?』

『きっとその学校もまたお母様の力を使ってなんかしたのよ』


 もちろん受けいれてもらえなかった。

 うちは親を真底恨んだ。全てをやめて、全部捨てて、ここを出て行きたい。


 そう思っていたある日。うち宛に手紙がきていた。


    桃園折言様

 貴方は、【人類保存計画】の被験者候補に選ばれました。


 手紙にはそう書かれていた。これを見たとき、親から逃げれるチャンスだ!と思った。眠りから覚めた頃にはもう親はいない。親の支配から逃げることができる!


 だからうちは、親には知らせずに準備を進めた。勝手に申込書を出し、夜中に家を抜け出した。色々あったけど無事、計画に参加する事ができた。



 親に支配されない人生を歩むために、うちは長い眠りについたんだ。



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