序_13 折言の理由
うちはいわゆる、大手企業の社長の元に生まれた。小・中学校はお嬢様が通う女子校に通い、ピアノ、バレエ、生け花…様々な習い事をしていた。
全部やる気はなかったけど、親がうるさいからやってた。
小学校低学年の時に、うちは上級生にいじめられた。
お嬢様学校の中でもお嬢様だったから、しゃくに触ったようだった。
ある日耐えれなくなって母に言っちゃったんだよね。そうしたら、ある日そのいじめてた上級生はいなくなってたの。
『桃園さんのお母さんがあの子たちをどっかにやったらしいよ!』
『うわぁ…自分も近寄らないようにしようかな。』
そんな噂が流れてうちは学校で完璧に孤立した。
高校は親に頼みまくって共学の学校に入学した。親が選んだところだったけど、全てが女子校にいた時より楽しかった。
友達もたくさんできて、2年生の時に同い年の彼氏ができた。
彼はとっても素敵な人だった。色々なところへ連れて行ってくれて、彼といると楽しくて幸せで、ずーっと続くと思ってた。
でもある日。
「オリコト!いったいこの相手は誰なのよ!?」
母がうちのケータイを突きつけてきた。
「すぐに別れなさい!そして、あなたを元の学校に戻すわ!
こんなんだから共学は反対なのよ。異性と付き合うなんて汚らしい。」
その後彼と会うことは2度となく、もとの女子校に戻った。
『あら、桃園さんここが嫌で出て行ったんじゃないのー?』
『きっとその学校もまたお母様の力を使ってなんかしたのよ』
もちろん受けいれてもらえなかった。
うちは親を真底恨んだ。全てをやめて、全部捨てて、ここを出て行きたい。
そう思っていたある日。うち宛に手紙がきていた。
桃園折言様
貴方は、【人類保存計画】の被験者候補に選ばれました。
手紙にはそう書かれていた。これを見たとき、親から逃げれるチャンスだ!と思った。眠りから覚めた頃にはもう親はいない。親の支配から逃げることができる!
だからうちは、親には知らせずに準備を進めた。勝手に申込書を出し、夜中に家を抜け出した。色々あったけど無事、計画に参加する事ができた。
親に支配されない人生を歩むために、うちは長い眠りについたんだ。




