序_11 女子達(?)の雑談
今回は主人公目線ではなく
桃園折言目線です!
うちは桃園折言変な名前だって?
うるさい、気にするな。
「ねぇオリコトちゃん。」
「…なによ。」
この子は…名前なんだっけ…。たしかタナカ…?マリ…?だっけ?
とにかく、そいつが話かけてきた。
「オリコトって言いにくいからオリコって呼んでいい?私もユリでいいから。」
「…いいわよ。」
あっぶねー完璧に名前間違えてたよ。
でもラッキー、これで覚えたわ。タナカユリね。
「こっち来て話しましょう?折角女子しかいないんだからガールズトークでもしましょうよ。」
「わかった。」
22は女子なのかはつっこまないでおこ…。おばさんに年齢は禁句だ。うち、まだ死にたくないし…。
「リルちゃんお待たせーオリコ呼んできたよー。」
「…うん」
愛想無いガキだな。子どもはもう少し可愛げがある方がいい。
「んでなに話すの?」
「そうねー恋ばなとかどう?」
「…うん。」
このリルって子さっきからうんしか言わねーな。ちゃんと考えて発言してるのか?
「んじゃ気になってたんだけどオリコってササキ君の事好きなの?」
いきなり何言うんだよ!?
「うぇ!?そっ、そんな事言ってねーし。」
「言ってたよー?ね、リルちゃん。」
「…うん。」
お前らさてはグルだな‼最初からこの話をきくことが目的で…。
「言ったけど!そっそれは!そそそういうのとちげーし!」
「じゃあどういう事?」
あー。もうしつこい‼そんな事どうでもいいでしょ‼
「あっあの男としてじゃなくて‼あっあれだ異性?として好きなだけだし!」
「それ同じ意味よー?ねぇリルちゃん。」
「…うん。」
「…はっ!?ちっ違うそそうじゃなくて…。」
嵌められた⁉なら、どう答えるのが正解なんだ⁉
「隠さなくてもいいじゃない別に本人今居ないしね♪リルちゃんもそう思うよね〜。」
「…うん。」
誰か助けて!おばさんと幼女に虐められるー。
「…本当にそういうのじゃなくて…。ちょっと気になると言うか…。そんな感じで…。」
「わかったわよ〜♡そういうことにしといてあ・げ・る♪別に言いふらしたりなんかしないから安心して。リルちゃんも言わないってさ!」
「…うん。」
そんな感じで雑談とかをしばらくしていた。最初のはダメージがでかかったが、それ以降は軽い雑談だった。
本当、精神的に死ぬかと思ったわ。
『…ガチャ』
不意にドアのぶが動いた。
「もう皆帰って来たのか?」
「…待って!皆が帰って来たにしては静かじゃない?」
言われてみれば…。確かにこちらが雑談に集中していたにしても
ここまで静かなのは不自然ねしかも扉からなかなか入って来ない…。
「…ゾンビ。」
「まてよ!だとしたら皆はどうしたんだよ‼まさか死んだのか!?」
「…その可能性もあるかもね。」
「…うん。」
「そんな…弱すぎんだろ。」
だとしたらササキも死んだのかな…。というかあのメンツじゃ、一番に死んでるだろうな…。
こうなる位なら無理にでも残らせるべきだった。
『…キーー…』
扉がゆっくり、開き始めた。
「皆武器を構えて‼」