序_1 誕生日
「はぁ…疲れた。」
今日で23歳になる僕、佐々木悠人は無職のフリーターである。もちろん彼女なんてできたことがない。
高校はいじめられて途中でいかなくなってしまった。噂によれば、いじめてきた奴らは大企業に就職して彼女がいて人生順調らしい。同じ人間なのにどうしてこんなに違うのやら…。
「人類滅亡まであと100年ほどだ!」
なんて、テレビからアナウンサーの声が流れてくる。今はテレビも新聞もこの話題でもちきりだ。
あと100年ほどで人類だけが滅亡してしまうらしい。他の動物は生き抜くことができるらしいが、どうも人類は生き抜けないようだ。
弱っちい生き物だ人間なんて。
どうにか人類を地球上に残すために【人類保存計画】が全世界で行われている。
どんな暑さや寒さにも耐えれる、特別なカプセルに人を入れ深い眠りにつかせ、肉体を衰えさせずに人類が滅亡したあと、その人間が目覚め新たな世界を作っていく…らしい。
果たしてそんなのが上手くいくのか?とは思うが…。
でも、まぁ僕はその計画に参加することにした。
まだ試験段階で下手したら死んでしまう可能性もあるらしい。だが苦しくないなら死んだら死んだでそれでいい。
これに参加すれば、無職フリーターな僕も、少しは世界に貢献できるだろう。
試験に参加すれば多額の報酬がもらえるし、それは両親に全額渡すようにしている。最初で最後の親孝行だ。
誰も祝ってくれない23歳の誕生日。僕は長い100年の眠りにつく。
楽しそうな声が響くテレビを消して…。
僕は家を出た。
はじめまして!
見てくださってありがとうございます!
初めて投稿させていただきました。
まだまだ未熟な作者スピカです。
いかがだったでしょうか!
いやー、不安ですね