嘘
今回のこの話は私が一度だけでも書いてみたいと思った作品です
未熟な部分もあります、人によっては気分を害する可能性もあります、ですがもし、それでもよろしいと言ってくださるのであれば、お付き合いください
人殺し、あなたはその一言にどんな印象を思い浮かべるだろう
最低、犯罪者、色々なことを思い浮かべるだろう
もし、あなたの周りに過去に一人でも人を殺した人が一人でもいたら、その人がもし、あなたと仲のいい人だったらあなたはどう思うでしょう。
真っ暗な部屋にメールの着信音が響き渡る
「またか……」
メールの内容は一言だけ、人殺し、この一言だけだった
「言われなくても知ってるよ……人殺しだって」
そう、私は過去に一人だけ人を殺している。それが事故だとしても、偶然だとしても、自業自得だとしても、私が殺した。それを誰かに否定されたところで私はそれを認めない。何故なら昔元両親に言われた一言があるからだ
「お前には幸せにいきる権利もない、死ぬ権利もない、だから散々傷付いて、それでも生きて、死ね」
と……
あれからこの言葉は私自身を呪いのように、冷たく、重たい鎖のように私を縛っている
「今何時だ……」
携帯を見ると時刻は06:50を示している
「もうそろそろ出ないと間に合わないかもな……」
準備をしていると家のチャイムがなった
「……あー……あいつか」
私は荷物をもちドアの前に立つとドアの向こう側にいるそいつを確認し、いつものように呪文のように言葉を言う
「俺は人殺し、本心で笑うことも泣くことも許されない」
そういうと私はドアを開け
「よぉ、わりぃ、待たせた!」
いつものように嘘の笑顔を浮かべ、ドアの前に立っていたそいつにそう言った
「おせぇよ!ほらいくぞ!」
といい私たちは走って駅に向かっていく
……今日も人を殺したことを誰にも知られないようにする生活を私は続けていく
どうだったでしょうか
私が普段読む小説などは基本的には家族、恋人、仕事仲間を殺されたという人たちの作品が多いのですが人を殺してしまった、という人たちが中心の話はほとんど見ないので今回書いてみました
感想など気軽にお願いします
ただし、これから書く話は完全にフィクションです
なので誹謗中傷などはお控えください