30人と聞いて無理だろと思いながら応募したら当選しました
あらすじの長い注意はそうはしまいという自分への戒めです。迷宮下っ端とエロゲは本来下っ端は主人公成り上がり、エロゲはラブコメ予定でした。山賊はむしろ予定よりハッピーエンド。
何でもひとつある程度の希望の能力を差し上げますよ
と女神様が言った
あるものは最強の力! と言い。ある物は不老不死。と言った。
前者は駄目です、後者は分かりましたと受理された
最強の能力は初めからは得られない
『ある程度』でしかないのに希望の能力を言え、やめろよと大多数が思った。
30人限定クローズドテストなんて恐ろしいほど定員が低いPBWに当選していた。何がなんだか分からない。
リアルでもMMOでもぼっちだった自分がプレイしていたブラウザゲーム、というブラウザで出来る簡素なMMORPGでのことだ。ゲームシステムは嫌いじゃないのにガチャ装備が当たり前のように最強装備な普通に糞ゲーと言う他ないそのゲームで世界チャットをわざわざ使って騒いでいたやつがいたのだ。
『30人限定のCβやるゲームがあるんだとさ』
ワイワイ会話に入っていく他のプレイヤーに入って行けず、ただ30人限定という驚きの少なさに興味を抱いた俺は30人限定、Cβで検索してそのゲームを見つけ出し。
PBW? 何ぞそれ? と思いながらそれでもCβ応募特典にゲーム内アイテムプレゼント! という誘惑に耐えられずどうせ外れるだろ、と軽い気持ちで応募したのだ。
アカウント作成時の必要事項に本名を必ずご記入ください、と赤文字ででかでかと書かれていて何だこりゃ、と不思議に思いながらも、そういえば初めてのネトゲでうっかり本名を書いてしまったなという事を思い出し、どうせ今更情報抜き取られても35歳の底辺の負け犬にはどうでも良いや、と気まぐれに本名を書いたことを覚えている。
応募数17万と言うそれはやはり、30人限定と言うのが興味を引いたのだろう。複数アカウントで応募した輩も多数いたに違いない。
その数を見て外れるだろう、と応募した後でPBWの意味を知った俺はぼっちにこの手のゲームは絶対出来ないと気付いて蒼い顔をしながらもそれでも楽観視していたのだ。
「当たっとる」
当たっていたのだ。応募の排除条件があった。複数アカウントで全無効、アカウント情報を氏名を本名にしないと無効。それらを排した中から抽選で、とあった。
……複垢(複数アカウントの略)当たり前、個人情報漏れの危険ありありのネトゲのアカウントに本名なんて書かないのが当たり前のこのご時世に馬鹿正直にそんな条件満たす馬鹿は確かに少なかったに違いない……どうやって複垢と本名見抜いたんだろうなと思いながらもまあこんな厳しい条件なら当選してもおかしくない、と納得した後PBWの内容を思い出してやべえと顔を青くしたものだ。
8月1日21時以降10分以内に必ずログインお願いいたします、という物だった。
当たったのは誰だ! という魔女探しがネットの各地で行われていたがどう見ても出て行ったら最後炎上火炙り確定の場所にのこのこ出ていく馬鹿はおそらく騙りだろう少数のそれら以外にはいなかったのだ。
当日、まあ最初だけ顔を出すだけ出すか、サイトにログインしたら
目の前が真っ白な壁にいきなり模様替えしていた。
『こんにちは。六原 鍛冶さん』
どこかからそんな声が聞こえた。