★6.殴っても
終りませんでした!ごめんなさいm(__)m本当に後1話です!
「おわっ」
ブブブと春花のケータイがなる。
「あっ、絵里からだよ〜」
あたしは一瞬ドキッとした。
「えーと。『どうしよう。うちのお母さん入院してて、簗木、呼んだら来てくれたの。そのこと沙知にきっとバレた。』…」
やっぱり、陽太だったんだ。一緒にいたんだ。あたしと別れたあのあと。
あたしが下を向いてると春花が肩をぽんっと叩く。
「一人で考えんなっていったでしょーが。ちょっと待ってな」
春花がメールを打ってた。なんて送ったの?
ー数分後ー
「□△病院にGO!」
「はっ?へっ?」
あたしは春花に□△病院に連れてかれた。
「やっと着いたよ」
「三階だ!」
エレベーターで三階に行った。
「ここの部屋だ。沙知、がんば」
「飲み物かってきます」
そんな声が聞こえた。あたしは扉を開ける。
「よ、陽太?!」
「さ、沙知??」
あたしといないときは、ずっと一緒にいたんだ。彼女のあたしの方より元カノがそんなに大事なの???まだ好きなの?今、一番大事にしなきゃいけない彼女はあたしだよ?そりゃぁ、あたしは絵里にかてるもんなんかないかもしれないけど、一番好きだったのに、陽太はちがかった。
「ちょっと来い。沙知にすべて話せ」
「話すことなんか…」
あるよ。ありまくりだよ。
「陽太さ、元彼女の方が大事???」
ふるふると首をよこにふった。
口で答えて。そんなんじゃあたしに伝わらないよーーー。
「明日、絶対来て。絵里から電話が来ても、絵里が泣いてても、あたしを優先して!」
わがままだ…。
最低だ…。
「ごめんね…。沙知。あたしが悪いの。殴ってもいいよ」
一番あいたくなかった、絵里だ。
殴ってもいいよ?殴っても気がすまないよ。何回も何十回殴っても。
涙をこらえる。