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君の笑顔  作者: 咲羅
4/7

★4.カワイイ

――夏祭り当日

あたしはドキドキしまくりでやばいくらい。

さっき、陽太からメールが来て、『六時半に沙知の家に行くから』という内容だった。

あたしは30分前にすでに準備は出来ていた。

楽しみで楽しみで仕方なくって。水色のあれはお母さんに着付けてもらった。今は六時十五分で後、十五分もある。待ちきれなくて、陽太に電話してみた。

プルルルル、ガチャ

『もしもーし。沙知?』

「も…もしもひぃ」

緊張しすぎでうまく喋れない。なんてったってこれが陽太との初めての電話だもん。

「あのぉ…」

『なんだよ』

「み、見せたいものがあるから早く、いますぐ家に来てよ!」

『わかったよ』

ブチッ

い…い、言ったぁー。言えた。言えたよ神様ぁー。

きっと陽太は喜んでくれるよ。1番楽しみにしてたもんね。

ピンポーン。

陽太かも!そう思ったあたしは、急いでドアを開けた。

「沙知…。なんだよいきなり///」

「陽太だぁ」

そう。あたしが見せたかったもの、絵里と春花と買いに行ったものは同じ。

水色の浴衣だったの。陽太は耳まで真っ赤にしてた。

「カワイイ?」

そんな陽太が可愛くていじわるしてみたのに、陽太は真面目にかえしてくれた。

「か…わいい」


「ありが…と」

なんかちょっと照れるなぁ。

「行こうか…。混むとはぐれそうだしね」

と陽太はフッと笑う。

「どういう意味ですかー?」

でもやっぱり陽太はいつもと変わんなかった。

それでも夏祭りはなんかちょっと特別で、幸せだった。そう夏祭りまでは幸せだったの。

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