無窮
掲載日:2026/02/22
“宇宙の果て”って想像できる?
僕らが開発着手から宇宙進出まで10年......そこから100年くらい。
それだけの歳月をかけて認識した大きさ。
気の遠くなるような話だろうけど、それが塵よりも小さいと感じてしまうほど遠い遠い宇宙の果て。
そこには、一つの宇宙の終わりがあって、4つの生命が存在しているらしい。
生命といっても僕らとは全然違って、数多の宇宙を管理している存在。
彼らは、僕らには理解し得ない力で、様々なものを生み出し、管理しているらしい。
まるで神のように。
彼らは何でもできた。
彼ら自身、4つの存在を消し去ること以外は。
退屈だったんだろう。
何でも出来てしまうと、“生”は色褪せてしまうものだから。
彼らは、自らを定義した。
4つの存在はすべて〈超越者〉という存在なのだと。
僕らが役を演じるように、彼らは〈超越者〉という役を演じた。
退屈になると、“超越者”として生命に干渉し、揺らぎを楽しんだ。
何度も、何度も。
だけど、同じことの繰り返しには飽きが来る。
彼らはその遊びにすら飽きていた。
だから創り出した。
新たな世界を。新たな物語を綴る、白紙の本を。




