短編 89 僕らは五人でヒーローだ
これは『音読』にフォーカスを当てた異色の作品になります。中身よりもテンポと語感に力を入れたものですね。
サラマンダーの更なる発展系、生クリームの進化版です。
僕らは正義の五人組。
いつも熱いぜ赤色さん。
なんか明るい黄色さん。
今日もにこにこ緑さん。
ちょっとエロいね桃色さん。
少しニヒルな漆黒さん。
僕らは五人で正義を守る。
世界の平和は僕らが守る。
赤色さんは熱血漢。いつも真っ赤な顔してる。
黄色さんは愉快な人。いつもみんなを笑わせる。
緑さんは癒し枠。いつも優しいお姉さん。
桃色さんは元気いっぱい。いつもパンチラ見せている。
漆黒さんは無口さん。いつも腕組み気難しい。
僕らは五人のヒーローだ。
僕らは五人でヒーローだ。
赤色さんは中華が好きで。
黄色さんはカレー好き。
緑さんは和食派で。
桃色さんは甘いのに目がないの。
漆黒さんはベジタリアン。
一緒にいるけど好みは違う。
一緒にいるけどみんな違う。
赤色さんは猫が好き。
黄色さんは魚が好き。
緑さんは犬が好き。
桃色さんは動物苦手。
漆黒さんは全部好き。
みんな違いはあるけれど。
みんな苦手もあるけれど。
赤色さんは仲間思い。熱い思いで剣を取る。
黄色さんは臆病さん。でも決して逃げずに剣を取る。
緑さんは女王様。いつも後ろで鞭を振る。
桃色さんは格闘家。拳二つで立ち向かう。
漆黒さんはスナイパー。みんなの背中は彼が守る。
みんながみんなを支えてる。
みんながみんなを信じてる。
僕らは五人でヒーローだ。
僕らはみんなでヒーローなんだ。
誰か一人じゃ無理なんだ。
誰も一人じゃ無理なんだ。
だから僕らは五人でボコる。
悪の怪人、五人でボコる。
ちょっと狡い気するけれど。
ちょっと泣いてる気もするけれど。
それも正義ということで。
それも勝負ということで。
悪は許さぬ五人組。
それが僕らだヒーローだ。
今回の感想。
まだ詰められそうです。まだまだこの方面は開拓しがいがありそうです。歌うように紡げる物語。中々に奥が深いですねぇ。