「Hurtling Boys」
時間なかったので凄い手抜き。すみません。
振り向いた先には、何処かで見た覚えのあるような雰囲気の先輩?が立っていた。
「これはこれは姫様。私の下僕共が御無礼を働いた事、誠に申し訳なく思います。どうか私に免じて、赦してやってください」
いや、俺姫じゃないし!てかこの人話聞いてないだろ!…いやあながち間違ってないけど!
「「はぁ!?」」
後ろで爆弾かと思うレベルの驚きの声が上がったが、気にしないでおこう。
「なんでだよ!俺はただ、彼女に永遠の愛を誓っただけだろう!」
永遠の愛とか誓った覚えないし!って言うとめんどくさいだろうからとりあえず黙っておこう。
「俺だって!この怪人から彼女を救おうとしただけじゃないか!」
救う救わない以前に、そもそもこの人たち勘違いがキチ○イレベルで酷いんだが…。あと同じ人間を怪人呼ばわりするな。人権侵害で訴えられるぞ。…と言いたい所だが、こいつの事だ。うるさいだろうしやめておこう。てかこいつ同級生とか人生の汚点になりかねないんだが…いや、言い過ぎたわ流石に。悪口だけ饒舌になる癖やめよう。
「え、あのー…私逃げてきただけなんですけど…」
3人共驚いている。当たり前だろ。普通に考えてこんな可愛い見た目の女子生徒が態々オタサーに入るか?…流石に自分で可愛いって言うのは引くわ。うん。
「それはない。君はここに来るべくして来たのだ」
今度は厨二っぽいやつ…。もう何が来ても驚かないぞ。
「今宵も月が綺麗だ」
告白か?まだ夜じゃないだろ。目玉の中だけ昼夜逆転してんのかアンタは。
「ふむ、先ずはこの世界の名でを聞かせて貰おう」
本名…でいいよな。無駄に女っぽい名前で助かった…。
「えっと…寺垣文羽です…」
「おーっ、かっけぇ!」
「すぐに名字が変わる事になるさ」
「いつ聞いても素晴らしい名前です…。姫様…」
後ろの集団なんなんだ。…ん?「いつ聞いても」?
「いい名だ。ならば、暗黒街〔ミッドナイト・シティ〕で用いている名は何だ?」
いや、直訳〔0時の街〕て!そのまんま過ぎるだろ!設定もうちょい撚ろよ!あと何処だよそこ!
「あの…」
後ろの3人に助け舟を出して貰おうと思ったが、全員それぞれバラバラの事をやっていて、こちらを見てすらいない。…静かに怒りを溜める。