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平均点はいらない。それよりも評価人数が大事。

作者: 無憂

評価方法がまだ文章評価:ストーリー評価と5:5で10点満点だった時代に書いたものなので、検索除外にしています。

 評価ポイントについて、結構、いろいろなエッセイを読みました。

 曰く、高評価しかいらない。「1:1」とか入れられるとやる気なくなるから、いっそ評価するな。

 曰く、「1:1」でも計2点。立派なプラス評価じゃないか。そもそも運営は評価は好きな基準でいいと言っているんだから、何点だろうがゼロよりはマシだろうが、贅沢言うな!……などなど。


 読み終えた後、ブックマークの2点代わりに、「1:1」の評価ポイントを残していく方もいるようです。つまらないと感じたら、ブックマークを外して0点、普通で「1:1」で2点、かなりよくて「3:3」、名作で「4:4」、神レベルの超名作(滅多にない)で「5:5」……のように、独自の基準で評価をつけてきた方もいるでしょうし、運営がそれでいいと言っているんだから、それでいいと思う。


 実際、膨大な数の作品を読んで評価したそのほとんどが「1:1」、ごくまれに「3:3」、本当に数作だけ「5:5」のマイページを見たことがあるので、「1:1」が標準装備の人もいるのです。もちろん、その背後には、「1:1」すら投じていない、ゼロポイントの作品もたくさんあるはずなので、「1:1」は十分、プラス評価、というのは、絶対に負け惜しみではない。


 その一方、人間なんだから「1:1」はへこむ、というのも当然です。評価にヒモがついていて、評価理由のコメントが見られるわけではなく、どういう基準で評価されたのかは、わからないのですから。


 でも、「1:1」とか「1:2」とか付けられると凹む理由は、作者しか見られない投稿済み小説管理ページで、評価の平均点が表示されるせいもある、と思います。……これ、ここをクリックすると平均点が見られます、じゃなくて、デフォルトで勝手に、問答無用で平均点が算出されます。


 でもここで平均点出すの、おかしくないですか?


 だって、評価ポイントに決まった基準はないんでしょ? 自由に評価していいものを、平均しちゃダメでしょ。100点満点のテストと、50点満点のテストと、200点満点のテストの、得点を足して3で割ったらダメでしょ?


 それぞれ評価の基準も違えば、面白い、面白くないと思う感覚も異なる。「5:5」の人と「1:1」の人と二人評価したとして、平均は「3:3」。最高点をつけた人がいる一方で、基準はともかく「1:1」つけた人がいる。これを丸めて平均「3:3」にして、いいわけないと思うのです。


 つまり、同じく二人評価して、「1;1」と「5:5」の平均「3:3」と、二人がそれぞれ「3:3」をつけた平均「3:3」は全然違うと思いませんか?

 もっと言うと、評価は文章評価とストーリー評価と二項目ありますが、一人が文章「1」のストーリー「5」をつけ、もう一人が文章「5」のストーリー「1」をつけても、平均点は「3:3」になってしまう。誰一人中間の3点なんてつけていないのに。まあこんな極端な事例は普通はないですが、世の中の平均的な人が中間評価を付ける作品と、めちゃくちゃ評価する人とそうでもない人とで評価が分かれる作品であっても、平均されるとほぼ同じ点数になる。……あまり意味のある数字とは思えません。


 なぜ運営は、「評価には決まった基準はありません」とする一方で、平均点を割り出したりするのでしょうか。


 まあ一つの目安として、だいたいこのくらいの点数がつけられてますよ、くらいの、軽い気持ちで出してるんだと思いますが。

 

 四桁とか五桁人数が評価してる人気作はきっと、評価の平均点なんてどうでもいいんだと思います。しかし、評価人数が一桁だと、一人が「1:1」つけると、ガクっと平均点が下がります。傷つく作者がいても当然だと思います。


 特に決まった基準がなく、また評価するもしないも自由、ということは、実はそれぞれの評価の「点数」ではなく、評価してくれた「人数」こそが重要なはずです。

 評価しようと思っても、連載であれば最新更新分の下部にしか評価フォームはありません。最後まで読み切るか、途中、わざわざ最新頁へ移動しなければ評価できないのです。評価している人は、ここまでして評価してくれているわけです。たまたま最新話を読んで目についた、と言う人もいるかもしれませんが、それでも幸運とひと手間がかかっている。「1:1」だろうが、「5:5」だろうが、評価フォームでポチっとする、そこまでさせた、という点は同じ。ゼロやマイナス評価もありませんので、いずれもプラス評価と考えて、間違いありません。


 (ちなみに、私自身は評価したことはないです。それは自分でも作品を投稿すると決めた時に、どんなに素晴らしいと思っても、絶対に評価はしない、誰にもしないと決めたからです。私は小市民なので、別の作者さんから評価された場合、じゃあ代わりにその人の作品を評価しなければならないのでは……と思ってしまうに違いないからです。ブックマークしたり、感想書いたりは、もちろんします。ですから個人的には評価はしてもらえればうれしいですが、私からはお願いはしません)


 というわけで、重要なのは評価「人数」なのです。ですから合計点を単純に人数で割った数字には、実のところ、たいした意味はないはずなんです。そんなどうでもいい数字を、なぜ、頼んでもいないのに勝手に計算してくれるのか。


 どうせだったら。 

 ……平均点よりも、5点を入れたのは〇人、4点が〇人……1点が〇人、の方がはるかに重要ですよね?

 全体の評価人数の中で、何人の人が満点評価をしたのか。やや足りないと4点を入れた人は何人か。平均したら同じ点数でも、文章評価とストーリー評価、それぞれ、5点満点を入れた人の数は違うかもしれません。全体で10人の評価者がいたとして、文章評価は5点満点が7人いたのに、ストーリー評価は4人だけだった……場合、文章は概ね文句なしと感じる人も、ストーリ―展開にはやや不満を覚えたのだな、とわかる。その逆で、ストーリー評価の方が満点評価した人が多いなら、文章にはやや読みにくさがあるが、話は満足な人が多い、と分析することが可能です。たとえば最低点の1点でも、文章とストーリーと、どちらにより1点の割合が多いのか、などなど、単純に平均されてしまうとわかりません。それより、何点を何人がつけたのか、の方が私は知りたいです。

 (1点を何人つけた、とわかる方が傷つく……と言う人も、もしかしたらいるかもしれません。でも全体の平均が下がるより、「いろんな評価をつける人がいる」と割り切って考える方がいいと思うのです。個人的な考え方ですが。)


 そして、どの話が最新話だった時に、評価した人が多いのか。

 鬱展開が終わった時か、あるいは章の切れ目か。贅沢を言えば、すべてのページの下に評価フォームをつけ、その上で何話で〇人とわかるようにしてほしい。


 さらに贅沢を言うなら、どうせ計算するんだったら、ブックマーク数と評価人数の割合の、全体の平均を出して、それと自分の作品とを比較してくれるとか、それくらいしてほしい。もちろん、完結作と連載中で違うし、文字数によっても変わってくるだろうし、膨大に存在するゼロポイント作品をどう扱うか、難しいかもしれませんが、ブックマーク数と評価人数の割合というのは、結構大事だと思うからです。平均を出して意味があるっていうのは、こういう数値だと思うんですよね。個々の評価ポイントの平均点なんて、各自暗算してもたかがしれてる。


 つまり何が言いたいのかと言うと、個々の評価ポイントに意味がないわけではないけれど、それよりも評価してくれた「人数」の方がはるかに大事です。高評価の方が嬉しいのは人間なら当然ですが、「1:1」ならいらない、というのは、少し違う。


 大道芸人だったら、帽子の中に万札を投げ込んでくれる人は、すごくすごく有り難いけれど、でも一円でも、投げてくれさえすれば、十分大事なわけです。少なくとも、視線もくれずに通り過ぎていく人よりも、何倍も有り難い。……そういう感じではないでしょうか。


 繰り返すけど、平均点はいらない。それよりも、評価人数の方が大事です。


 



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― 新着の感想 ―
[一言] 評価の方法は変わっていても、成る程と思う内容でした。評価基準は人それぞれ。たしかに、人数のほうが気になりますね。
[一言] 評価頂けるだけで有り難いですね!
[一言] お初にお邪魔いたします。 わたしは読了、或いはブックマークを外す時に必ずポイントを付けるようにしています。 そうなるとどうしても「5:5」を付ける作品、どう考えてみても「3:3」未満じゃない…
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