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32.神獣の章
バッファルに安静が残る中、天界にて3の神獣生まれたり。その名を、神鯨、大蛇、海竜と呼ばれぬ。
神鯨は邪神の時如く、小さき魂より始まりたり。ただし、その魂輝きたるに、そこは邪神と似せず。その輝きし小魂、やがて大いなる物となる。それともに、鯨の如く、形成されたるを。その鯨が彼の神鯨。この鯨、青き神により飼われ初めぬ。
大蛇も神鯨に同じ。その魂、深緑に輝き、鯨とともにて、巨化せし。その大きさ、鯨を越え、やがて蛇へとなる。緑の神、この飼育を引き受ける。さすれば、彼の神、地へと放し、空よりそれを見守らん。
これらに反し、海竜のみ違いたり。その違いは必然偶然。神鯨、大蛇は偶然生まれし魂より形成されぬが、海竜は必然、青き神の子息とし中より生まれぬ。その子息は暫く天界に育てられる。掛かること、神代の時にして100の年。大きくなりし海竜はバッファル付近の海中へと降臨する。




