3-6 反双大国統一大教団
やがて、アストラル教団と修道兵団の宗教活動によりゼフィルス帝国連邦の人々の過半数が教団へ入団した。それと共に、修道兵団はキリスト教布教の援助であると言って、スカーレット神聖帝国の初代教皇・イリスから許可を取り、神聖帝国でのアストラル教の布教と共に、協力を頼んだ。
その活動でアストラル教信仰者はほとんど増えなかったが、神聖帝国の人々の大半を協力者にすることに成功した。そこで、修道兵団はイリスからの許可無しに教団の支部を国内の地下に作った。これを教団秘密支部と言い、修道兵団の一部がここに残った。この教団には、武力を持った反双大国軍も協力したため、かなりの武力を有した。
さらに、教団秘密支部はアストラル教団本部へと続く、教団間連絡道を作り、武器などを運んだ。それから、イリスが行った第1回国内布教調査により秘密教団支部のことを知られるが、秘密教団支部は連絡道を通して、入団者全員を本部へと送り、やがて、アストラル教団を拡張した。
これにより神聖帝国からは人々がほとんどいなくなり、イリスは帝国連邦のグリントにこれは過度な対抗であるとして、期限付きの派兵許可を得た。その後、神聖帝国はアストラル教団の場所を特定し、軍隊を派遣した。これに対して、修道兵団や反双大国軍は武力を使った抵抗を続けた。神聖帝国の軍隊はイリスの指示により、期限より前に撤退させられた。
神聖帝国の軍隊が撤退すると、アストラル教団は修道兵団と反双大国軍による少数軍隊を、アストラル諸島の5つの島へ送り、布教とともに教団を拡張した。初め、スピナー教徒の人々だけがこれに応じず、少数軍隊はスピナー教徒の多いアメリア島に抑留した。そこで、教団の長であるエルディアはアメリア島に出向き、交渉をした。
この交渉は、アストラル教団に協力すれば、双大国に勝利した時、スカーレット神聖帝国の領土を全て明け渡すと言うもので、これにスピナー教徒は応じ、一時的にアストラル教団に協力し、仮入団をした。このことにより、アストラル教団は武力をさらに有するようになり、アストラル教団は教団名を反双大国統一大教団に改めた。
これにグリントは危険を感じ、お互いの国土を守るためとして神聖帝国の軍隊に帝国幻想社参加者を結合させた。さらに、バッファル神国からは海底の地下道を通して、兵を送らせた。これによりスカーレット三国連合が結成され、反双大国統一大教団に対抗した。
