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LEGEND MONSTERS(レジェンド・モンスターズ)-The Extra-  作者: プリンアラモード
レジェモン外伝 #22~#24
93/149

#23 異世界の神宿し

◆今回登場する人物◆

シルバ(24)

黄昏界の住人。クロスサイドに属している。強者の血筋を引き継ぐ、もう1人の神宿しゴッドドウェル。その力を自分の物としている。

ワイフ(24)

黄昏界の住人。クロスサイドに属すシルバの竹馬の友。シルバの腕をしっかりと認めている。

ジェイン(27)

黄昏界の住人。ドュンケルサイドの兵士を纏めるリーダー。かつてはクロスサイドに属していたが、狂信によりドュンケルサイドとなった。

★今回登場する怪物★

シュバルツ

黄昏界に生息する黒いライオンのような怪物。ブラックホールを作り出す力を持つ。

●今回登場するアイテム●

ルシフェル

シルバが愛用する魔剣。持ち主を選ぶのが特徴で、選ばれた者しか力を引き出すことは出来ない。

トワイライトガン

プロトタイプガンを改良し、さらにドュンケルの加護を加えた銃。射程はそこそこ広く、精度もかなり良い。

超音波通信機

2つセットで1つの魔道具。とても小さく形は丸い。スイッチを入れることで超音波が発せられ、他方はそれを受け取り反応を示す。

 黄昏界の住人・シルバは他には無い、類い稀なる能力を有していた。それは、能力大戦争の頃に争奪されて9つの方では無い。むしろ、それよりも珍しい能力である。

 その名は神宿しゴッドドウェル。これを有する者は魔法を自由自在に使いこなし、魔剣の真の力を引き出し、半神戦士ワルキューレとなる資格を持つ。その魂には半神が宿り、絶大な強さを誇るのである。

 だが、もちろん誰でもなれるわけでは無い。能力の保有には強者の血筋が必要不可欠である。そして、シルバもまた強者の血筋を引き継いでいた。彼の先祖は能力大戦争でクロスサイドの勝利を導き、力が衰えるまで身体変化リモデラーを守り続けたと言う。さらに、彼の祖父も父親もドュンケルサイドからクロスサイドの領地を守る衛兵であった。

 そんなことが積み重なり、シルバの魂に神が宿った。だが、それだけで真の強者となるわけでは無い。魂には宿る神と繋がり、神宿しゴッドドウウェルの真の力を引き出すことが必要なのである。その方法とは精神統一。シルバは小さいころからそれを続けており、神宿しゴッドドウェルを完全に自分の物としていた。

 「良いから我々の捕虜となれっ!!」

路地裏にドュンケルサイドの兵士たちの声が響く。

「何でそうなるんだよ!」

シルバの竹馬の友・ワイフが反論する。そんな彼に兵士たちは寄って集って銃を向ける。続いて、

「黙れ!撃つぞ!」

脅迫までされる。

「そうか。そっちがそのつもりなら、こちらも脅させてもらうぞ!」

ワイフはポケットの魔道具を取り出し、スイッチを入れた。その瞬間、超音波が発せられる。

 それにシルバの持つ同じ物が反応を示した。そこで、シルバも同じようにして超音波を返し、今度はワイフの物がそれに反応する。それを確認したワイフは、

「退くなら今の内だぞ、ドュンケルの兵士ども!」

と脅迫する。

「立場を弁えろ、この愚か者が!」

兵士は激怒し、一斉射撃を繰り出した。

 パン!パン!パン!パン!パン!

掠れたような銃声がした。弾は途中で全て真っ二つとなり地面に転がった。

「なっ!?」

兵士が目を大きく見開く。そして、今まで空を交っていた残像が1つに集まった。

 「よくも私の竹馬の友に銃を向けてくれたな。」

そう言ってシルバ上へ飛び上がった。

「撃てぇっ!」

パン!パン!パン!パン!パン!

再び、掠れるやうな銃声。弾はシルバの影を捕らえた。だが、その影は残像に過ぎず、弾はそのをすり抜けてしまった。

 その頃には、既にシルバは兵士達の後ろへ。そして、首の根っこを叩く。すると、1人の兵士が倒れ伏した。それを見て、他の兵士は、銃弾を放つ。

パン!パン!パン!パン!

掠れるような銃声がまた響いたが、捕らえるは残像のま。そのように、兵士たちは1人ずつ倒されていき、ついにシルバは全ての兵士を倒し終えた。

 「大丈夫か、ワイフ。」

そして、シルバは自らの友に問う。ワイフは

「ああ、大丈夫だ。ありがとうな、シルバ!」

すると、シルバは

「当たり前だ。私たちは竹馬の友だろう?」

と言った。

「ああ、そうだな。これからも頼むぞ。」

「ああ。」

ワイフの言葉にシルバは答え、2人は強く手を握り合う。それは彼らの友情を表してしていた。

 やがて、 兵士たちは目を覚ますがもちろんのことシルバたちが拘束していたので身動きは取れない。

「さあ、行くぞ。兵士ども。」

シルバはそう言って、ワイフと共に兵士を連行。そのまま、クロスサイド領地の領主に引き渡した。


 そして、その日から数年。ちょうど、ドュンケル宇宙侵攻のあった少し前。ユグドラシルや巨大樹を訪れていた、シルバはあるものを見つけた。

「この波長...。まさか...!」

それは、シルバと同じ波長、宇宙での神宿しゴッドドウェルの存在であった。

 「まだ弱いが、間違い無い!」

確信を持ったシルバは近くにいたシュバルツを打ち負かすことで手名付け、ワイフに手紙を渡した後、漆黒の穴の中へと消えていった。

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