3-3 大航海時代
やがて、大航海時代が訪れた。ヨッーロッパの人々は主にキリスト教の布教を目的に多くの航路が作られ、マゼランの作った航路からキリスト教の宣教師が乗った宣教艦隊がスカーレット諸島に訪れた。
この時、ヨーロッパの優れた技術とキリスト教、言語などが伝わり、バッファル神国にもその言語が伝わった。この言語は長原清十郎と魔術戦士によって国全体に広がった。しかし、それはスカーレット諸島から伝えられた言語とは違う物だった。原因は外交を担当する魔術戦士の聞き間違いで、それにより生まれたバッファル島特有の言語をバッファル古語と言う。
また、ゼフィルス大帝国連邦の帝王・グリントは宣教師たちを迎え入れた。そこで、ヨーロッパの優れた技術はすぐに取り入れられ、元々あった魔法による技術と合わさり、さらに高度な技術となった。これは、バッファル島にも伝わった。
それと同時に、グリントはキリスト教の布教も約束した。だが、実際に布教を行ったのは帝王と関係の浅い貴族のフレイアで、一部の人にしか広がらなかった。
それに対して宣教師たちは武力を使って布教しようとした。これを、軍国強制布教と言う。軍国強制布教は突然のことだったので、グリントはしばらく対応出来ず、スカーレット諸島の西部全てがキリスト教勢力に支配されてしまった。さらに、宣教師たちは東部にも侵攻してしてきた。
グリントはその侵攻を帝国幻想社の参加者で抑えるとともに、軍を結集し、バッファル神国にも協力を呼び掛けた。バッファル神国はこれを受け入れ、スカーレット諸島に神国魔術師協会から多くの魔術戦士を派遣した。そうやって整えられた軍を帝国神国連合軍、宣教師により整えられた軍を聖教宣教師軍と言う。
そして、帝国神国連合軍の宣戦布告により宗教戦争が始まった。聖教宣教師軍の兵力は帝国神国連合軍よりも低かったが、宣教師たちはこの戦争を続行した。




