3-2 地区設置と三角街道
長原清十郎はバッファル神国を建国した後、祖国の幕府政治に習って、まず戦に優れた人々を武士と呼ばせることにした。だが、その名前は広がらなかった。
続いて、清十郎は側近のフリンは魔術師のことを知り、武士から魔術戦士に改名した。すると、その名前は広がった。
魔術戦士の名前が広がるようになると、清十郎は彼らに島の北東部へ館を作らせた。そして、そこに神国魔術師協会と言う魔術結社を置き、清十郎自らもその館に家を置いた。
この頃から、側近のフリンは大魔将となって神国魔術師協会の指導者を務め初め、清十郎は神王として神国を本格的に作り始めた。
まず、バッファル島の3つの平地にそれぞれ地区を置いた。館の近くの平地には戦に関する施設が多い魔術府、島の北部の平地には外交に関する施設が多い外交府、島の北西部には産業に関する施設が多い経済府が置かれ、それぞれに魔術戦士の代表者である府頭の館を建て、それぞれの地区を統治させた。
魔術府と外交府には魔術戦士が特に多く、経済府には庶民が特に多かった。そのため、兵力格差が生まれた。
さらに、清十郎はそれぞれの地区を繋ぐ道を作った。魔術府と外交府の間の道を戦士街道、外交府と経済府の間の道を通商街道、経済府と魔術府の間の道を参勤街道と言う。また、これらの道を纏めて三角街道と言う。




