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LEGEND MONSTERS(レジェンド・モンスターズ)-The Extra-  作者: プリンアラモード
レジェモン外伝 #16~#18
79/149

#18 能力大戦争

◆今回登場する人物◆

シャルギン(42)

ドュンケル教の修道士。ドュンケルサイドに所属。転移トランジションの能力を授かる。

バルカン(39)

クロスサイドに所属。クロスサイドの中心人物で、優れた機転と頭脳を持つ。転移トランジションを継承する。

ルーク(26)

ドュンケル教徒の中でも上位に入る程の強い信仰心の持ち主。ドュンケルサイドに所属。尋常じゃない動体視力を持ち、万物裂断オーバースラッシュを授かった。「聖なる者」と呼ばれるようになる。

アリア(23)

研究家の父と、元ドュンケル教修道女の母を持つ。当時は父母子揃ってクロスサイドに所属。万物裂断オーバースラッシュを継承する。

 某日、クロスサイドの宣戦布告により、50年にも及ぶ能力大戦争は始まった。

 能力大戦争。それは、私から抽出された9つの能力を巡った戦いである。その能力とは、次の9つである。

 指定した座標に移動する転移トランジション。あらゆるものを切り裂く万物裂断オーバースラッシュ。触れたものを消し去る破壊接触ブレイクタッチ。黒い光線を放てる暗黒砲台ダークガン。炎・水・大地・光・闇・雷・風を操る自然操作マニュピレート。邪力で相手を意のままに操る洗脳ブレインウォシュ。私の魂と一体化し不死身となる不老不死イモータル。体を自由自在に変化させる身体変化リモデラー。相手の体力や魔力を吸収して自分のものとする吸収ドレイン

 初めは、全てドュンケルサイドが所持しており、優勢でもあった。しかし、クロスサイドは戦いが長引くにつれて、強力な兵器を生み出した。玉砕覚悟で戦わせた兵たちを捨て駒に暗黒光線ダークガンを分析して作られた兵器。それから放たれる光線はドュンケルサイドの者たちを圧倒し、転移トランジションのシャルギンを殺してしまった。

 これにより、その光線を放ったクロスサイド・バルカンは転移トランジションを継承した。

転移トランジションか...。使いようによっては、強いかもな。」

 そして、それがドュンケルサイドに戻ってくることは無かった。何故ならドュンケルサイドの者が攻撃しようとしても、転移で後ろに回られ、高い所へと転移させてしまうからである。これにより、ドュンケルサイドは1/3程度の軍勢を失った。

 さらに、その頃、別の場所でもあの兵器は使われていた。しかし、万物裂断オーバースラッシュを有する上、常人の域を超す動体視力を持っていたルークの前には無力であった。放たれた光線を斬り裂き、驚きを隠せない兵たちを次々と斬り殺していく。彼はいつしか、「聖なる者」と呼ばれていた。

 しかし、そのルークをも圧倒する兵器をクロスサイドは生み出した。それは、あるゆる物の原子を再構築し、それを操る兵器。その名は原子構築制御装置。これにより、彼は剣を振るえなくなり、体中を原子レベルに分解され、虚空へと消えていった。これにより、装置を起動したクロスサイド・アリアは万物裂断オーバースラッシュを継承した。

 それから、クロスサイドはどんどん新兵器を開発していき、ドュンケルサイドを圧倒し、身体変化リモデラー吸収ドレインを奪う。そうして軍勢が残り約1/3となったドュンケルサイドは降伏して、50年にも渡る能力大戦争は幕を閉じたのであった。

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