リドナー、日本へ行く(前編)
『桜花は越冬の後に』と『LEGEND MONSTERS』が再び、コラボ!アーク事件が終結し、屋敷も手にしたリドナーとテーラが日本へ初めての国外デートに旅立つ!その途中で、明莉たちと再会して...?
館を買っても、まだ僕たちのお金は残っていた。7人で山分け(取り分は、僕とテーラが少し多めだった)もしたのだが、まだ50金貨ほど残っていた。そこで、僕はテーラと一緒に旅行へ行くことにした。行き先は日本だ。
まず、僕たちは空港のパスポートセンターへパスポート発行の申請に行った。
「では、こちらに必要事項をご記入ください。えっと...」
店員さんに言われ、僕たちはその人の指示に従って、パスポートの申請書というものを完成させた。そして、その書類それを出すと、
「ご申請承りました。7日後、またこちらにお越しください。」
と笑顔で説明した。それが、とても可愛くて、つい、顔が赤くなってまい、テーラに
「どーゆーことー?」
と、ナイフを突き付けられた。
「ど、どうも、すみません...。」
僕はそう謝るしかなかった。
「それより、私たちってパスポート持ってなかったんだねー。外国に行ったことあるのにさぁ。」
帰り道、テーラはそう言った。
「外国って、スカーレット魔法帝国のこと?」
僕は確認を取る。
「えぇ。」
彼女がそう答えた。
「バッファルの5島とアストラル諸島の間には、9か国同盟の延長で、諸島連合っていう関係があるんだよ。IUとも言うんだけどさ。ヨーロッパにもEUってのがあるだろ?あらと、同じで加盟国間をパスポートなして自由に移動できるだ。」
僕は説明をする。
「何か、自分賢いですよアピールしてるみたいで、ちょっと腹立つけど、勉強にはなった。ありがと。」
彼女は紛らわしい言い方をした。
「ど、どういたしまして...。」
何なんだろ?付き合い初めて、イジられることが増えてるぞ?これが、テーラなりの愛情表現なのかな?にしても、まっとマシな表現の仕方あるだろ。僕は、そう思った。
そして、7日後。僕たちは、朝一に空港のパスポートセンターへ行き、そのまま、飛行機の手続きに行った。 僕たちは、まず空港の売店へ行き、スーツケースを買った。その中に、僕は剣と杖、テーラはナイフを入れた。
その後、僕は荷物を預け、持ってる50金貨を50万円(「円」というのが、日本の単位らしい)に換算した。飛行機に乗った。もちろん、ちゃっかり、魔法対策がされていた。ここまでしてるのだから、杖があっても魔法なんて使えないはずなのだが、念のためと言うことらしい。
「まぁ、そうだよな。」
僕は、無理矢理、自分を納得させた。
それから、飛行機は空港を出た。僕たちはへッドホンをつけて、音楽を聴きながら、6時間30分に渡ると言う機内での過ごしを始めた。




