1-2 文明の発展
アメリカやアジアの大河のほとりで農耕や牧畜が発達し、人々が食料を計画的に蓄えるようになった。もちろん、食料の生産や貯蓄には適した土地、適さない土地があったため、争いが起こった。
やがて、その争いに勝利し、強い人々が弱い人々を支配するようになり、一定の土地を持つ国が現れた。
初めは、国の経済や維持に貢献した者が指導者に選らばれたが、最終的に王や貴族、神官が支配者となり、農民や奴隷との区別が明確になった。
また、争いに備えて鉄器を、ゼウスなどの有名神を祭る青銅器が作られるようになり、文字も発明された。
こうして、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、中国文明、バッファル文明が発展した。
エジプトでは、毎年ナイル川の氾濫が起こるため、肥えた土が運ばれ、農耕に適していた。その時期を知るために、天文学も発達し、太陽暦が生まれ、神から与えられた動物や物を写して、象形文字を作った。
メソポタミア文明は、チグリス川・ユーフラテス川流域で発展し、都市国家が生まれ、神々を祭る神殿を建てられた。粘土には、楔形文字が刻まれ、暦は太陰暦が使われた。
インダス文明は、インダス川流域で発展し、インダス文字と呼ばれる独自の象形文字が生まれ、その中にはいくつかの栄えた都市もあった。やがて、中央アジアからアーリヤ人が侵入し、神官を最高地位とするカースト制度が始まった。




