#15 狙撃
◆今回登場する人物◆
ラフィエル(36)
トライン皇国での独裁政治を試みる、卑劣な独裁者。世界有数の億万長者で、たくさんの衛兵を連れている。
ハリソン(41)
ゴストン連合王国に住む狙撃手。経歴30年の大ベテランで、ほとんど確実に任務をこなす。
●今回登場するアイテム●
イェーガーH2
弾速に特化した狙撃銃。通常のスナイパーライフルの比べると、精度では少し劣るものの、その高速に打ち出される弾で狙った敵を確実に撃つことが出来る。
SCAR-07
アメリカから輸入されてきた、SCAR-Lを元に作られた、アサルトライフル。連射性の高さと射程の長さを誇り、銃撃戦にてこの銃の右に出る物はない。
「トライン皇国にいる、独裁者・ラファエルの本拠地に潜入し、暗殺せよ。」
そんな、無線が入る。俺は、スナイパーライフルにスコープを着けて持ち、接近戦用のアサルトライフルとパランを背中に掛け、マガジンを摘めて、さらに、防弾チョッキとヘルメットを着けて、指定された座標にゴムボートで向かった。
そして、その座標の離れ小島についた。しかし、そこには、岩と草木があるだけで、拠点らしきものは何もなかった。それでも、道が整備されていたので、俺はその道に沿って、橋を渡り、トンネルをくぐり、ついにそこへたどり着いた。
そこは、中央に奥の大きな建物に続く、渡り廊下があり、その周りに3つの塔が建つ場所だった。その塔の各所には、銃器を持ち、防弾チョッキを着たたくさんの衛兵たちがいるのが見える。俺はヤツらに見つからないようにしゃがんで、抜き足指し足で草むらに隠れた。
バシュン!
俺はスコープで塔にいる衛兵のうち、1人だけで守っているヤツをヘッドショットで倒した。そのおかげで、初めから気づかれずにすんだ。俺は、今日は調子が良いと乗り気になり、1人、また1人と倒していき、3つの塔にいる、見える限りの敵を全員倒した。ので、俺は立ち上がり、銃をアサルトライフルに変え、ゃがんだままで、前に出た。すると、後ろから銃声が聞こえた。
俺はすぐさま振り返り、そこにいた衛兵をアサルトライフルで射殺した。どうやら、その時の銃声で気付かれてしまったようだ。突然、警報音が鳴り出し、ヤツらがこちらに向かって来た。そこで、俺はヤツらをギリギリまで引き付けてから、遠回りで一番、端の塔に行き、その中に潜んでいた衛兵をパランで暗殺した。それから、俺は塔にあった螺旋階段を登り、塔の屋上の塀に隠れて、スナイパーライフルをリロードした。続いて、俺は同じ銃はそこからスクープで戸惑うヤツらを除いた。
「仲間が死んでいる!」
「この近くにいるはずだ!気を付けろ!」
「どこにいる!?」
心なしかそんな会話が聞こえる気がする。俺は、
「そこにはいないんだよな。」
と呟いてから、うち1人を倒した。すると、何故かバレてしまったようで、頭のすぐ横を、銃弾がかすった。俺はすぐさま、塀に隠れ、銃撃が一瞬収まったスキを見逃さず、1人ずつ倒していった。
ブォォォォオン!
と、突然、船のエンジン音が聞こえた。俺はまさかと思い、その船を除いてみると、案の定、その中には複数の衛兵に守られた、ラフィエルがいた。俺は、
「しまった!衛兵に時間をかけずぎた!」
と悔しがるも、最後の望みを掛けて、2、3発の予測の弾を撃った。しかし、船が以外に速くて、ターゲットには傷1つつけられなかった。1人の衛兵を弱らせることは出来たが、それだけだ。
俺はため息を着いてから、無線で本部に
「任務は失敗!逃げられた!もう一度言う!任務は失敗!撤収命令を!」
と伝えると、本部から撤収命令が出されたので、塔を降りる。それから、近くの崖から海に飛び込み、泳いでゴムボートの元にたどり着いた。そして、それに乗って俺は島を離れた。




