#9 ターミネートルの群れ
◆今回登場する人物◆
コリン(17)
スターロック島に住む、若い聖剣士。剣の腕前はピカイチである。
ボブ(25)
ターミネートル討伐隊の隊長。ジョブは聖剣士。
エリック(31)
世界を転々とするスターライトサモナー。多くの召喚獣ど契約を結んでいる。
★今回登場する怪物★
ブラックナイト
暗黒太刀を使いこなす闇の騎士。エリックの召喚獣。
トロール
黒い巨人。棍棒と盾を持ち、「闇の玉」を放つことも出来る。エリックの召喚獣。
ベビートロール
大きな斧を持つ、小さな悪魔。地獄に住む、エリックの召喚獣。
オブサーブ
古代の警護用機械。ラプトルのような姿をした、小型の機械。
ターミネートル
古代の抹殺用機械。トラのような姿をした、中型の機械。
●今回登場するアイテム●
スターロックソード
ダイヤモンド製の聖剣。コリンの愛剣。スターロック島のみで作られる。
黒き結晶、再び動きしとき、古代文明の一説聞こえたる。
いつか、そんな言葉を耳にしたことがあった。そして、それは最近、起こった。今日も、外をオブサーブ(といったか?)が歩き回っている。ヤツらは家の中にいれば、外に出れば攻撃を仕掛けてくる。そのため、町の人々は全く外に出なくなった。
そんな中、機械ドラ(ターミネートルといったか?)による襲撃は起こった。この事件で、町は滅びたくさんの人々がヤツらの餌食になった。島の長は事件の再発防止のため、ターミネートル討伐依頼を出すが、討伐に向かったが戻ってくることはなく、数日後、彼らの肉片が見つかった。
そこで、ターミネートル討伐隊が編成された。そこに、僕も参加し剣を片手にターミネートルに戦いを挑んだ。
そして、ターミネートルたちの群れに遭遇した。僕たち討伐隊は一斉に武器を構え、一斉攻撃を始めた。僕はまず、剣に魔力をこめ、1匹のターミネートルの心臓を貫いた。この攻撃で、魔力を半分持っていたかれてしまった。つまり、連続で使うことは不可能ということだ。強いゆえの代償といのだろうか?僕はそんな気持ちになる。
「うわぁぁぁ!」
「おりゃぁぁぁ!」
「ギャァァァ!」
「うぉぉぉ!」
「くっ...!」
ターミネートルに殺られる者もいれば、命を懸けて倒した者もいる。が、明らかにこっちが押されている。
「うぐっ...!?」
「きゃっ...!」
また、2人ほど倒れた。最初は100人以上いたのに、今は60人ほどまでに激減している。
そんな苦戦の中、救世主が現れた。スターライトサモナーのエリックさんである。彼は闇の怪物軍団を召喚し、自分自身も戦った。
エリックさんはターミネートルの炎の大牙攻撃を華麗にかわし、首を切り落とす。一方、怪物の方は1匹が引き寄せ、あと何匹かが首を切り落としたり、心臓を貫いたりした。さすが、エリックさんの召喚獣、賢いな。僕は感心してしまう。
そして、あっという間にターミネートル軍団は片付いてしまった。エリックさんの怪物軍団が魔方陣に消える中、討伐隊の隊長は感謝代として金貨100枚を用意したが、彼は
「いりません。」
とだけ言って、どこかへ行ってしまった。かっこいい。僕はそう直感した。




