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LEGEND MONSTERS(レジェンド・モンスターズ)-The Extra-  作者: プリンアラモード
レジェモン外伝 #7~#9
36/149

#8 マルムンを倒せ!(後編)

◆今回登場する人物(前編既出は除く)◆

リサ(19)

バッファル島の光属性の魔法使い。後に、リドナーの母となる。

●今回登場するアイテム●

ビギナーズロッド

新人魔法使い用の杖。どんな魔法使いでも使いこなすことが出来る。

 その後も、エレンは何度も何度も、島々を行き来しながら、戦い続ける。

 「えっ!?あなた、魔法使いじゃないんですか?」

マルムン討伐の旅(?)の途中で出会った女性にそう言われる。

「そうですが...それがどうかしたのですか?」

エレンがそう答えると、彼女は心底驚愕という表情で亡霊について語り始めた。

 「亡霊は本来、霊界にいて、見えないはずなんです。でも、亡霊魔法などによって無理矢理、具現化することが出来るんです。そうなると、あっちからは干渉出来ても、こっちからは直接、干渉できないんです。ですから、倒すには霊界にまで届く魔法が必要なんです。」

その人の言葉にエレンは納得する。冷静に考えてみれば、実体のないものを何度切ろうとしたって無駄だ。ならば、魔法が必要だ...って、待てよ?彼はそう思って、彼女に

「でも、僕に素質はあるんですかね?」

と聞いた。すると、

「はい。魔法使いになるには一定以上魔力が必要なんですが、あなたには豊富な魔力があります。それも、かなり...です。ですから、呪文さえ覚えれれば大丈夫です。」

という答えが返ってきた。

 それから、エレンはその人(リサという)に魔法のことをたくさん教えてもらい、亡霊を浄化するための呪文を教えてもらった。そして、彼は

「ありがとうございます。」

と彼女に告げると、現在、マルムンがいるバッファル島のテールン地区に向かった。

 「安らぎの女神よ、汝を浄めよ!ヴィーナス・ピュリフィケイション!」

やがて、テールン地区でマルムンを見つけた彼は、ソイツにリサ直伝の浄化魔法を使った。そると、ソイツは消え去ってしまった。おそらく、浄化したのだろう。そう思うと、彼の体から力が抜けていった。まさか、こんな簡単だったとは...無駄に斬りまくって損した。彼はそんな気落ちした雰囲気で島の長に会いに行った。


 その後、エレンはためらいながらもマシュー様から、当時、空き家だった陽の森横の館をもらった。さらに、彼は魔法の先生であるリサと結婚式を挙げた。

 そして、2人の間に1人の男の子が産まれる。彼らは、島の神楽詞かぐらことばで”屈強な子”を意味する「リドン」からリドナーと名付けた。

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