#7 マルムンを倒せ!(前編)
◆今回登場する人物◆
エレン(18)
後に、リドナーの父となる聖剣士。マルムンの亡霊と自分から望んで戦った。
マシュー(63)
当時のバッファル島の長。ウォルトの兄。71歳で亡くなる。
ハリー(28)
シャインズ島に住む、闇の魔法使い。手違いでマルムンを亡霊として復活させてしまう。
★今回登場する怪物★
マルムン
紫色の邪龍。歯から毒液を放つことが出来る。当時は、存在が確認されていなかった。
「汝の亡霊よ、今ここに姿を現わせ!スペクター!」
何者かがとある龍に亡霊魔法をかける。その龍の名はマルムン。マルムンは邪悪な龍であるが、まだヤツの存在が確認されていなかった。だから、仕方なかったのだ。
それから、わずか数日でたくさんの死者が出た。復活をとげた島、シャインズ島では特に被害が大きかった。マルムンの討伐依頼は遥か北西・アストラル諸島にまて行き渡った。が、討伐に成功した者は1人もいなかった。
やがて、マルムンはバッファル島にやって来た。もちろん、この島でも討伐者が続出していたが全員返り討ちにあった。しかし、そんなとき、救世主が現れた。
「僕が行きます。」
18歳の聖剣士・エレンが、当時の島の長であるマシュー様に言った。すると、彼は
「いいじゃろう。行って参れ。」
と言ってくれる。その言葉にエレンの目が輝き、
「はい!」
と元気な挨拶が聞こえた。
ギュォォォン!
マルムンが吠えると、周りの物が全て吹き飛んだ。それを、エレンは余裕でかわし、邪龍に斬りかかる。しかし、亡霊となった龍に物理攻撃など効くはずがなかった。何度斬っても、何度斬っても、剣はソイツの体をすり抜ける。
ヒューン!
マルムンか緑の液を放つ。エレンは、それが毒だと思って横飛びでかわす。その後も、何度も斬り続けるが全く効かない。それなのに、相手の攻撃は効く。そんな状況で、エレンは悪戦苦闘していたが何とかバッファル島から追いやった。




