101/149
35.黒龍反乱の章
やがてとて、黒き鎧の龍ぞ黒龍と呼ばれたる。その龍、侵を拒まれし罪人纏めりて、共にぞ門へ傷を与えたる。
その傷、徐々にて肥えたりぬ。その果てにて、門に穴ぞ開きたる。これ見て、地獄の者たち、門を目前にて兵設け、彼らの侵ぞを待ち伏せたる。さすれば、やがて穴ぞも肥えたるに、罪人の群ぞ押し寄せたりぬ。
設けられし兵、その群を抑えるに精注がされ、黒龍の侵ぞ許されたる。彼の群は次に次へと刑を処され、黒龍はその内にて魔を荒野としたり。闇の最高神、天へ援助請求す。光の最高神対するに、直ぐにて応え天使や神やを送り出でさせたりり。その由は世界の安定なり。
魔にての攻防はなからく続きて、その末とて群は沈められねど、黒龍の侵攻止められず、モノリス通りて、修復近し並行なる世界へ侵したる。その響きは世界樹に再びあらしをもたらすや。




