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昨日の出来事

三大美女が登場します!

昨日のことだ。


入学式があり、友達できるかな?っとドキドキする時期する4月から2ヶ月たち、ようやく学校にも慣れてきて友達もすこしずつでき始めた。


こういう時期は大体の男子が美少女を発掘!っと他のクラスへ行くだろう。


おれも中学の時は友達と休み時間に毎回廊下を2往復はしていた。



しかし、俺が所属するBクラスは移動する必要がなかった。

なぜなら、このクラスは平均が高いのだ。


そんなクラスは大体、他のクラスの男子がこのクラスの同中の奴に話しかけるという名目で女子を見に聞いている。


そのため、クラス内には非常に男子が多い。

とてもむさ苦しい。


窓側の1番後ろという素晴らしい席を席替えで勝ち得たおれの周りにも2人の友達と弟が来ていた。


佐二は女子にモテるため、女子には慣れているのかあまりそういうことをしないのだが、今日はたまたま教科書を借りに来たついでに喋っている。


ちなみに昼休み中なので、弁当を一緒に食べながらだ。


ちなみに他の2人は当然のごとく女子狙いだ。


「おいおい、このクラスの平均高すぎだろ…」


サッカー部で同中だった高杉 圭太がクラスの女子を軽く見回しながら羨ましそうに呟く。


「なぜ、僕たちCクラスには美少女がいないんだ…」


小学校から付き合いのある眼鏡をかけたおかっぱ少年の中道 ゆうが頭を抱え絶望した表情で嘆いている。


この2人は横のCクラスだ。

佐二はAクラスで昔から付き合いのある俺たち4人は結構仲のいいグループだ。


というか何気に悠がCクラスの女子を貶しているのだが、そんなことは言わない。


「まあ、確かにCクラスにはいないよな」


俺は仲のいい友達でも自分のことを言わず、合わせるような発言しかしない。


「くそう!なんで祐一だけBクラスなんだ!なんで俺たちはCクラスなんだ!」


「非常に残念だ…」


圭太と悠が怨嗟の声を吐き出す。


いや、Cクラスの女子に失礼すぎるだろ、さすがに。


「まあでも、確かにこのクラスには集まってるよね」


佐二がそんな2人に苦笑しながら、肯定する。


「だよな!それに、なんといってもこのクラスにはあの真凪紅葉がいるんだぜ!」


圭太が興奮気味に言い3つ前の席をチラリとみた。

俺たちもつられて見る。


そこには1人で席に座って弁当を食べている真凪の姿があった。


「主席で才色兼備で1年の三大美女の1人!くー!最高なスペックじゃねえか!」


圭太は興奮冷めやらぬようだ。

落ち着け。鼻血出てんぞ。

まあ相槌でもしとくか。


「ああそうだな」


「しかも、三大美女の残りの2人もこのクラスだろ?」


圭太が、さらに真ん中の女子の集団に目をやる。

その女子の集団の中心には、胸が大きく童顔でショートカットで青い髪をした子が笑っている。


橋本 葵

圭太の言う1年の三大美女の1人。

真凪は美人だが、主席という貫禄もありどこか、近寄り難い雰囲気がある。


しかし橋本葵は真凪とは逆と言ってもいい。

友達が多く、誰にでも同じように接するため大抵の人は橋本と親しく喋ったことがあるだろう。


「あと1人は、あそこだね」


悠が眼鏡を薬指であげ、廊下側の前から3つ目の席を見る。

そこにはクリーム色の長い髪でおっとりとした雰囲気の子が3人で弁当を食べていた。



水上みながみあずさ


どこか、お姉さんのような雰囲気を持っていて、プロポーションは完璧で勉強もそこそこできる。

天然でほわわーんとした感じなので一部の男子生徒は既に熱狂的なファンが何人かいるらしい。

ちなみに俺たち双子の幼馴染でもある。


1年の三大美女全員がBクラスといういわば神クラスである。

クラスは全部でEクラスまである。


「ちなみに、お前たちは誰派だ?俺はもちろん橋本葵!」


「僕は水上梓だね」


圭太はまだ興奮が冷めてない。悠も眼鏡を薬指で上げながら答える。

悠の眼鏡を薬指で上げる癖は小学校の頃からだ。


「お前たちは誰派だ?」


「んー、この中なら僕も梓かな?」


圭太がそう尋ねると、佐二が答える。


俺も合わせとくか。


「俺も梓だな」


「かー!お前たち幼馴染だもんな!羨ましい限りだぜこの野郎」


「せこいよね」


圭太と悠が少し睨みを利かせていってくる。


「はは」

佐二は苦笑している。


お前ら2人は本当息ぴったりだな。

というか、圭太は橋本じゃなかったのだろうか?


そんな話をしているうちに弁当も食べ終わり、5時間目が始まる5分前のチャイムが鳴った。


「おっと、もうこんな時間か。じゃあまたな」


「おう」


圭太と悠は次が移動教室らしく、移動するそうだ。

2人がいなくなって、俺たち双子だけになる。

すると突然佐二がため息を突き出した。


なんだ?そう思っていると佐二が


「兄さん…また僕にあわせたね?」


「なんのことだか」


と、とぼけるも無駄だろう。

さっきの話で梓と答えたのは1番票が多かったからだ。


つまり、佐二の答え次第で俺の答えも変わっていたことになる。


「はあ、まあいいけどさ」


「うるせえな、いいだろう。昔からこういう性格なんだから」


そんな話をしているとどこからか視線を感じた。

軽く見渡すと前で真凪がこちらをみていた。




5時間目が終わり6時間目になると、文化祭の出し物を決めるための時間が作られた。


文化祭では模擬店やお化け屋敷など、基本自由なので色々な意見が飛び交っている。

俺はお化け屋敷をしたかったが、自分の事は言えないので話に流されるしかない。


そして、20分がすぎて候補が3つ決まった。

1つ目は焼きそばの模擬店


2つ目はコスプレ喫茶


3つ目はお化け屋敷だ。


お化け屋敷が候補に残ってくれたので、嬉しい限りだ。しかし…


多数決で決めるというので、1つに手をあげることになった。


眼鏡をかけたTHE委員長がみんなに問う。


「焼きそばの模擬店がいい人挙手」


4人が手をあげる。

委員長が焼きそばとかいた上に4と書く。

このクラスは40人なのであと36人だ。


「じゃあ、コスプレ喫茶がいい人挙手」


32人が手をあげる。

それを見て、俺は誰にも聞こえないような小さい声でお化け屋敷が良かったなっと呟くと、みんなに合わせて手を挙げた。

合計33人


残っているのはあと3人だ。

コスプレ喫茶の上に33とかくと委員長はふりかえり


「決まったようなもんだけど、一応お化け屋敷がいい人挙手」


残りの3人が手を挙げた。

その中には真凪もはいっている。


少し意外だな。


と思っていると、真凪はこっちに振り返り俺を見ると少し睨むような目つきでこっちを見てきた。


なんだ?と思ったがすぐに前に振り返ったので気のせいと思うことにした。



6時間目が終わり、ショートホームルームをして、俺は帰ろうと鞄に教科書を入れていた。

佐二が教科書を返しに来た。


「今日も親いないから、晩飯は適当なもんでいいな?」


俺たちの親は2人とも超忙しいため、よく家をあけている。

佐二は部活があるので基本は俺が晩飯を担当している。洗い物は佐二。


「うん」


佐二の返事をきき、帰ろうとすると鞄を背負おうと見ると、真凪が立っていた。


「ちょっといいかしら?」


「え?」


真凪が話してくるなんて予想外もいいとこだったので変な声が出てしまった。

腕を組んで少し睨みを利かせながら話しかけてきている。

そんな真凪に佐二もキョトンとしている。


「空木くん、なんであの時お化け屋敷に手を挙げなかったの?」


「へ?」


また変な声が出た。


「あなた、お化け屋敷が良かったのよね?」


「なんでそれを?」


「なんで手を挙げなかったの?」


無視ですかそうですか。

俺はため息を堪えとり繕いながら話す。


「えっと、コスプレ喫茶の方が良かったからかな」


「さっき、なんでそれを?って言ったわよね?」


「その時はコスプレ喫茶がよかったんだ」


よくもこうスラスラと嘘が出ると内心で半分呆れながら答える。


「…実は、私こうみえて地獄耳なの。呟き聞こえたわよ?」


「なっ…」


本当かよ、地獄耳すぎんだろそれ…


「弟君と話していたことも聞こえたわよ。あなた人に合わせる性格ですってね」


それわかっててなんで聞いてきたんだよ、完全に嫌がらせじゃねえか。


「私、そういう性格大っ嫌いなの」


うわー、いきなり大っ嫌いとか酷すぎんだろ。

こいつ、俺の心にダメージ負わせに来たの?

やめて!俺のHPハートポイントはもうゼロよ!

HPヒットポイントだけどな!


「で、それを伝えにわざわざ?」


まあばれてるなら、本音を遠慮しなくてもいいな。


「それもあるけど違うわ」


「じゃあ何なんだよ」


少しイラつき気味に返してみる。

しかし、真凪には全く効いていない。


「それだけならいいけど、その度に呟かれるのは困るわ。地獄耳だから聞こえてしまう」


「仕方ないだろ、癖みたいなもんだ」


無意識に近いんだよな、この小さい愚痴。


「私はそれを聞くたびにイライラしなければならないなんて絶対ごめんだわ」


「じゃあ、どうしろって言うんだよ」


全く話が見えない。真凪はどうしたいんだ?

佐二の方をチラッとみると神妙な顔で頷いていた。

こいつは後で殴っとくか。


「性格を変えましょう」


「…は?」


急に真凪が言ってきた事に一瞬俺の理解が追いつかなかった。


「あなたの性格を変える。つまり性格改革ね」


「…言いたいことはなんとなく理解した」


つまり、俺の性格を改善させようってわけか。


「じゃあ?」

少し笑顔になった真凪。


「断る」


「…なぜ?」


「確かに俺もこの性格は大嫌いだ。だけど、俺には本音を言う勇気がない。だから無理だ」


俺はそういうと真凪から逃げるように教室を後にした。



少し長くなりました

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