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それじゃあ、また明日。  作者: 閑凪 零
7/8

第7話 悲惨な現状

次の日になれば全て解決。



なんてことは勿論全く金輪際あり得ず。

深月匁の(とげ)のある言動は改善の余地が見えなかった。

いや、彼女を抱えるクラスが持つ問題というべきか。


彼女の周囲に近づく人はいなくなったのだ。



いや、ここに一人いた。

他の誰でもない、俺である。

俺は学級委員長で、隣の席。

また、彼女はこの学校の指定の教科書を持っていなかった。どうやら、業者の手違いかなにかで届くのが遅れているらしい。

これが何を意味しているのかというと、隣の席の俺が見せてやらないといけない、ということだ。

毎授業中から日直まで、一日のほとんどを彼女と行動することになったのだった。


いや、実は別に嫌ってほどじゃない。ただ、俺としか関わりを持たなくなることで、クラスの溝を更に広げてしまうのは心配だった。


彼女も彼女で、別に俺と仲良くなったわけでもない。必要最低限の言葉すら時には話さず、無言で外を見ている事が多かった。


大変なのはグループでの活動だった。誰も彼女に意見を求めようとせず、毎回組まれた班員は残りのメンバーで意見を出しあっていた。

どうしても全員分意見を出さないといけない時は、彼女が紙に書いた物を俺が代わりに読んでいた。


学級委員長としてこの現状を打破したかったのだが、俺一人奔走したところで何の解決にもなるはずもない。

七夕と入夏からは

「委員長だからって純人が深月さんと仲良くする義理も義務もない」

「放っとけば良い」

と言われたりもした。


そんな気まずさ溢れる日々は、テストが始まるまでの一週間続くことになる。


読んで頂きありがとうございます。

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