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4話

二時間も遅れてしまいました

大変申し訳ないです

このようなこと今後起こさないよう気を付けます!!

言葉の表現って難しいです

上も下も右も左も後ろも前も

何かがものすごいスピードで駆け抜けていく

速すぎて目でとらえることができないが無数に通り過ぎていく

残像のように長く伸びた影が洞窟の壁のような形状を作っている

先には光だろうか?

放射線状に広がる波のようなものが周りをゆがめているのが分かる

あっ、と声を出してみたがくぐもっているような反響しているのような響き方で

三半規管が狂っているのかとおもう音だった

そのうちに


リクは体が無数の光の糸でほどけていくのを見ていた

そして体の中心に先ほど現れたGEMとやらが鎮座している

もう体はすべて光の糸に変換された、眼球さえも消えたはずなのだろうになぜかこの光景を見ることができるらしく

すこし不思議に思った

だが

突如そのまばゆいGEMにいつの間にかあらわれた黒い液体のような煙のような得体のしれないものが

ないはずの胸の中に冷たい手を入れられて心臓をもてあそばれるような感覚が

ないはずの体から英気が失っていくような、指の先の感覚がなくなるような

その煙のような物体は生き物のようにGEMに纏わりつき

生理的嫌悪感を放っている

心に、何か…、入ってくる、ささやいている、無数の騒めきが、脳を埋め尽くし、ガンガンと鳴り響いている

粘つくタールのような声、いや意志に近い、

リクの精神に直接語り掛けてきた

(哀r%#奴d※〆)

強烈な存在感がその言霊の一つ一つに込められて脳を圧迫する

意識が吹っ飛びそうになるがなんとか意識をつなぎとめようと頭に力を込めようとする

だが

その反応をみてなのかそいつはゆっくりニヤリと笑った、ような気がした

一気に闇の真髄の激情が襲い掛かり脳髄を揺さぶる

万力の力で脳を頭蓋骨の裏側にぶつけているような三半規管を狂わすような。

もう限界だった

そのままブラックアウト



何て弱い生き物だと

その獣は笑った

ありとあらゆる者と戦いエネルギーを使い果たし己の精神と魂を繋ぎ止めるだけが精いっぱい

しかたなく半永久的に眠りにつき、そして強い波動を感知し覚醒したと思ったら

なぜか空間のゆがみの中を移動しており

目の前には純粋で膨大なエネルギーをもつこの青年がいた

ただの食べ物でしかなかった

この場所を移動するには自己情報体と純粋なエネルギーに分離される必要がある

三次元や四次元の物体では通過することはおろか存在することさえ許されない

それにしても

これほど膨大にエネルギーをもつGEMの保有者は初めて見た

今まで保有者もたくさん貪ってきたがこいつは何か特別な匂いがする

豊潤な香りを持つ美酒のようなこのGEMの輝き

(アァ、タマラヌ)

たかが数年生きたごく普通の人間の精神、ましてや特殊な能力もない

未熟でか弱く、しかもなぜかもうずいぶんとこの青年の精神は

消耗しきっていた、そんなやつを黙らせるのは

ロークリギア最弱の生物ウルクをつぶす事より容易い

ゆっくり味わいたいのも山々だがこいつがロークリギアにつく前にいただかなければ…

獣は貪った

何百年も腹を空かせたやつにとって青年はとてつもないご馳走

すべて吸収するのにさほど時間はかからない

恐らく昔の力はまだ全部取り戻せはしないが身体の具現化と特性は体現できるだろう

とにかく今は目の前にある獲物を頬張らなければ

蒼く光り輝くGEMはどんどん色褪せる、収縮していく

我を忘れたようにタールは蠢き周りを取り巻き吸い付き肥大化していく

とうとう中心部分の核である極群青色の滴状の一粒を取り込み、己の一部にしようと

タールの口を大きく開けだらしなく垂れたタールの一滴が触れたとき

青年の激情、知識、経験、思い出、絶望、拒絶、不信感、なにもかもが一気にとめどなくあふれて襲い掛かってきた

タールは動きを止め、表面が細かく振動する、生き物なら何か無理やり劇薬を注入されて痙攣しているように見える



(なんだこの青年は!?一体どんな経験をしたらこんな精神的心傷を受けるんだ!?)

世界がすべて嘘だった?いやそれだけじゃない、ここまで傷は簡単にはできやしない

ありえないほどの青年の心を垣間見た獣はすごく気になり

獣はその青年の記憶の海の中に潜った

そこには彼の記憶が断続的にガラスのかけらが漂い無数に広がっている

(ここじゃない、原因はもっと奥深く、深層心理と本能の隣近くに位置する重要な記憶だ)

トラウマなんて生易しいもんじゃない、これは呪いに近い


ここか?


獣は記憶や知識、様々な断片をかき分け{そこ}についた


獣は居ても立っても居られなかったそのゆっくりと回る正方形の銀色の無機質な物体に触れた

瞬間

SYSTEM ALERT COUNTERATTACK

TYPE REJECTION 

START

 拒絶?おいおいなんだこれ?なんで人間の心の中にこんな物があるんだ!?

赤く文字が浮かびあがり始めている

WARNIG WARNIG WARNIG

獣がここではじめて不安に駆られる

やばい、本能が逃げろと喚いている

本能がいいたいことはわかっている、だが獣の場合それよりも好奇心の方が勝ってしまった

これは自分のような精神浸食をする者に対する自動防御装置

あれは彼の意思に関係なくそして、彼のGEMの力とも関係なく完全自律なのだろう

なぜここまでするのか?一体どんな秘密が隠されているんだ?この青年は一体何を!?

やはりどこかで思っていた

自分はベヒーモスだと、最強の化け物、破壊と再生の象徴であり化身の獣

だから判断が少しばかり遅れてしまった

無数の赤い光点が目の前に展開された

その一粒が目の前に漂っている

なんとなく獣はやはり好奇心でそっと触れてしまった

バシッという音ともに触れたタール状の一部がごっそりと削げ落ちる

背筋は具現化されてはいなかったが確かにゾクッと凍る


これ以上は…、駄目だな、確実にやられる


タールは全速力で浮上を開始する

だが

赤点も包囲するように追いかけてくる

たちまち赤の弾丸をくらいはじめる

ここは奴らの領域

こちらは丸腰だ

ガラスの断片たちをよけ体を穴だらけにして

群青色の核からタールが噴き出す

命からがら抜け出すことに成功

半分くらい持っていかれた身体


獣は一息ついた途端、笑ってしまった

今まで経験したことがない感情だった

好奇心は今に始まったことではない

見たこともない武器や能力はあったがどれも最終的には飽き

腹の中へと消える

どんな敵でも出会ったら最後、食い尽くすまでやめようとはしない

だがこの青年はどうだろう?

こんなに小さくなったGEMの核を食べるのは容易い

容易すぎる

だが

気になる!!!


この青年の正体が知りたい

すべてを見届けたい


獣は生涯で二度目となる獲物を{見逃す}

さてと…


(いやーなんか力吸い取っちゃってすまんかったな青年、まぁ自動的にロークリギアにつくんだから大丈夫だろう)


獣は聞こえるはずもなく、判別的には気絶?に分類されている青年の状態など気にせず独り言のように呟く



実はこの空間にも生物がいる

次元の残骸のようなエネルギーに変換することが限りなく不可能に近いものを己が独自に確立いた能力で変換、摂取し、生き永らえる、そんな生物


純粋な光子で構成されており相対性理論などを無視し、高速度不変の法則を捻じ曲げる

奴らの好物は無論純粋なエネルギー、変換にも時間がかかり不効率である

彼らがここで生存競争に勝ちえたのは変換の能力ではない

どこぞの獣にも劣らない貪欲な食欲

こんな奴らを守るためレンは先に特殊なチューブを展開させ、その中を通らせるようにしていたが

リクにするはずもない

それに気付いたのは異変に気づいてからだった

周りの光虫がやけにざわざわと騒がしい

(まぁ、あれほど吸い取ったり、血の雨降らしてくれたりしたからな、奴らが興奮するのも無理はないな)

チューブは通常展開されていてその中を通るのがふつうであることはベヒーモスは知っていた

だが先ほど油断した失敗を踏まえ警戒を解くことはしなかったためか

あるべきチューブの範囲を超え光虫が来たときはやはりなと呟く

(管理者は基本俺や青年のような「普通じゃないもの」を嫌うからな、この調子だと、ロークリギアにいく道ではなくただ単にここへ飛ばしたってことかな

、そして刺激を受け覚醒した俺が何も考えず青年を食らいつくし、この空間に閉じ込める算段だったのかね、まぁなにも考えずに食べるだろうと思っていたのは

かなり大きな誤算だろうがな)

またまた壮大な逃走劇が始まった

光の虫たちがうなりをあげご馳走をいただこうと迫ってくる

体の形状を少し取戻し煙や陰に近い状態で空間を駆け巡る

だがあちらのほうが断然早い

たちまち数匹が追いつき、ベヒーモスの体をかじって離脱していく

その繰り返しだ

青年からもらった力などはもう無きに等しい

だが青年を生き永らえさせることに生きる価値を見出していた狂気に近いほどの好奇心

それがベヒーモスが生を願う心の支え

あっというまに無数の光虫たちがたべていくが、バックにはまだまだたくさん控えている

(このままでは確実に殺られる、……、あれしかないよなぁ、)

獣はため息をつく、体力はもう微か、とっくに薄い煙のような感じになっている

獣は渾身の力を込めた

ありとあらゆる生物的生存機能につかわれる僅かな力をシャットアウト

すべてのエネルギーを右手一本の爪に力を込める

彼の持つ特性、超速回復、空間をも切り裂く圧倒的攻撃力を誇る斬撃

「……できた、」

彼自体はもう青年の精神に依存し、自己を維持するだけの存在にまで縮小した

そして作り上げた一本の爪

爪といってもその大きさが脇差よりでかく真黒な表面は有機体であってもそうは感じさせない光沢がある

(青年よ、感謝しろよ俺がここまでやったんだ、

 その正体絶対見極めさせてもらう)

爪をブーメランのように前に煙が投擲する

すると

確かに光の線が現れる

だがその光虫もいよいよその光を見たせいなのか興奮したように騒ぐ


全速力で突っ込んだ

足はなくとも千切れるのではという計り知れない勢いで

あと一回でも食われたらもう存在も維持できなくなる

最後の最後は飛び込んだ

そのときに遅まきながら気付いた

ロークリギアに設定はしたが場所を厳密には決めていなかった

飛び込んだ先は空だった

下には雲があり猛風とともに迫ってくる

青年は具現化したらしいが獣はそれさえもエネルギーに支えたため当分はできない

周りは海だ

空からでも広いなと思わざる負えないほど広い

雲を通り抜けぐしょぐしょになる

その時には時速400キロは越えているのだろう

体も凍傷していることだろう

そしてそのまま海へ頭から着地する

(基本的な物理障壁も完全に衝撃を緩和させることができないっていうのはちょっとつらいな……)

はたからみればそれはいきなり海上が水の柱を立て爆発とともに水蒸気と波を引き起こしたと思うだろう

青年には物理障壁により完ぺきではないがかなり緩和させた


青年はそのままゆっくりと沈んでいく

(俺はもう限界だ、また眠らせてもらう、楽しみだよがんばってくれよ)

獣はそういうと胸の中にゆっくりと吸い込まれていった

それでもゆっくりと青年は海の底へと向かっていく

すると



そこの闇が動いたような気がした












次も来週の金曜日までに投稿したいです

調子が良ければバンバンだします

今回はあまり調子が良くなかったです

自分カフェイン過敏症らしいです

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