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たこ焼き

作者: 竹ノ葉一心

彼と私の前に、それぞれのたこ焼きが用意された。これら二つの違いを敢えて特筆すれば、その形状と具材の有無であろう。

彼が頼んだたこ焼きは、具沢山ではあるが、割れたピンポン球のような形をしている。私のものといえば、卵と小麦粉、水とでかき混ぜたのを焼いただけの…、タコすら入っていない真球を象っている。酷いことに、ソースなどのトッピングすらなされていない!

私達には財布の豊かさからして、差が生まれているというわけだ。

手を合わせた彼は、何とも幸せそうな顔だった。当然だね、私が自らの悪態を恥じるくらいの美味なんだろうからね。

そして、彼は私の目の前にあるたこ焼きを、こんな無味な玉っころが美味いはずがないと笑い飛ばした。

ああ、彼は全く気付かないのか…。このたこ焼きこそが、最高であるということに!!

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