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第二十四話 結論


夜が明けた。


鳥のさえずりが聞こえる穏やかな朝…

昨晩の惨劇が、まるで嘘であったかのような静かな夜明け…


私、ルーナ・ノーヴァは一人、舞台となったこの「平原」へと足を運んでいた。


目的は生存者の捜索…


というのは、もちろん建前だ。


本当の目的は、

私の仕掛けが、どのような「結果」をもたらしたのか、

この目で検分し記録するための、

フィールドワーク… なのである…

決してスプラッターな何かが残ってるとか、期待しているわけではない。


今回は広範囲な落盤よりは、ちょっと魔力消費的にお得な泥沼化を使ってみた。この威力を自ら見ておかねばならない…



まず向かったのは、「泥沼」の中心部…

巨大だった「沼」は一夜にして、そのほとんどが吸収され、

元通りの平原となっていた。


目に見える限り、何も異物は残っていない…

泥沼は深度も深く極めて有効であるということだ。


どうやら、わたくしのかわいい「ヤツメウナギさん」たちは、昨晩思う存分晩餐会を楽しんだらしい。


(ふむ。やはり雑食性の『ヤツメウナギ』による、泥の中での攻撃は、極めて有効…と。これは次回の参考になりますわね…)


私は冷静にこの「データ」を頭の中に記録する…


生存者はいない!


完璧だ…


バクスターと言ったか?あの上級生たちは見当たらないが、夜盗どもに拉致されたなどと言っておけばよいだろう…所詮、学生の私の詮索することではない…


次に向かったのは「森」。

敗残兵たちと、後方部隊が逃げ込んだあの森だ。



森の中は静けさに包まれていた。


木々の根元に転がっていたのは、

騎兵隊のものと思われるベルトなどの金属製の小さな装備であった。


ここにも生存者はいない。


これもまた、完璧だ。


(あらあら。わたくしの『精霊』さんたち、食べられないものもあるのですね…)


私は残っていたベルトの金属部分をブーツの先で、蹴っ飛ばした。


捕虜となってひどい目にあわされていた女学生たちは、蟲を放ち保護をしていたのだが、セラフィーナ・ローゼンベルグ… 彼女だけが、魔法で蟲を焼き払い、森の奥へ逃げてしまっていた。監視してもよかったのだが、彼女にそこまで労力を払う必要はない… 彼女もきっと悪い野党たちに拉致されてしまったのだ…



そして、もう一つ。


食い残された装備品、そして傍聴した念話から推測すると…

彼らは「夜盗」では、決してなかった。

総合的に判断すると…


どうやら、わたくし、昨晩は、

サンフォーレ皇国の正規軍「一個師団」を、

まるごと、「お掃除」してしまったらしい…


(ムムム。これは少し、面倒なことに、なりましたわね…)


悪い予感がしたので深く考えるのをやめた。

「めんどくさい」ことは嫌いだ…


「まあ、いいですわ」


「あの「夜盗」たち、よっぽど悪い奴らだった、ということですわね♪」


私はそう呟くと、何食わぬ顔で学校への帰路についた。


そう、今日の朝食は何かしら…

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