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消えゆく自分

作者: 比翼連理

「やっぱり駄目だった」


これが僕の口癖、いや思い癖だと思う。

僕は日頃から何事にも挑戦する。苦手な女性に話しかける事、この年齢まで描いたことのなかったお絵描き、今日に至っては黒色のネイルだ。

昨日ある動画コンテンツで見かけた男性が黒のネイルをしていたからである。その動画はとてもオシャレで彼の世界が確立しているように見えた。

僕が持っていない世界を。


僕は何も持っていなかった。人に言える特技、子供の頃からの友人、僕を愛してくれる母親。

これら全てを持っているというのに、何一つ持っていないという感覚になる。どうしてなんだろう——。

この文を書きながら一つ気づいたことがある。僕を包むものは与えられたものばかりだという事に。

なんでだろう、我儘だと思うけど自分で欲したものが欲しい、そう思う。


今日もまた挑戦するしかなかった。



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