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ヤツの話し。

作者: 青柳

お久しぶりの投稿です。今回は北国上京あるある?な回です。

上京して何年か経った時、職場と自宅の往復だけで、家賃と水光熱費とネット代合わせて15万〜16万を支払うっていうのがバカくさくなって、3年前からシェアハウスに住むようになった。

水光熱費とネット代が全部含まれて家賃6万5千円という、破格な‥‥いや、タコ部屋みたいな2段ベッド大量に押し込んだ男子寮っぽいシェアハウスだと3万円代とかあったけど、多少の広さは確保したいし‥‥何より両壁にぎっしり押し込まれた2段ベッドの数にうへぇ‥‥となっていたら、今のシェアハウスに空きが出たから速攻で契約した。

1人部屋だともう少し高くなって、8万円とか言われたけど、2人部屋でもプライバシー確保もできるし、ミニ冷蔵庫も完備。何より同居人は夜の仕事らしくて、俺とは生活の時間帯も合わなくて、住み始めて3年経つ現在でも、数回くらいしか顔を合わせていない。

後、男女共用だけど、女子フロアへ行くにはオートロックを解除しなきゃいけないと言う厳重っぷり。何かしようと思わないからいいんだけど。

共有スペースだと食事したり、テレビ見たり、コミュニケーションは取れる。何より異性の目があるだけで、多少身だしなみに気をつかうようになったり、一人暮らしだと帰っても誰もいないとか無いしね。まぁ、結婚でもしろやって話になるかもだけど。


そんなある日、珍しく定時上がりだったから、ウキウキで帰宅した。


シェアハウスの入り口からほんのちょっとだけ、離れた所で何やらぴょんぴょん跳ねてる謎の物体と遭遇した。

何となく察した。直感した。

初遭遇だったけど、わかった。

ヤツだ!黒光りするヤツだ!全人類が遭遇すると、ぎゃー!!!!と悲鳴を上げるヤツだ!


もうそこからは早かった。オートロックを開けて、階段を一気に登った。


共有スペースにたどり着いて、開口一番聞きましたとも。


「ねぇねぇ!入り口にいたのってゴ「それ以上言わないでー!」

スレンダーな年上美女の瑠璃姉さんが共有スペースの床にぺたんと座り込んでいた。


「あたしが!あたしがね!この便所スリッパで外に追い出してやったのよ!」

便所スリッパ片手に短髪の同い年の男子、ジュンが瑠璃姉さんを庇うように立っていたのだった。


「なんでオネェになってんの」


「ジュンくんカッコよかったんだから!」


「ヤツと対峙する時はこんな感じになっちゃうのよぉ」


「‥‥なるほど、それ、いつ戻るの?」


「今撃退したばっかりだからもうちょっと掛かるわぁー」


「あ、おかえりナオくん」


「あ、うん、ただいまー」


長々と語りましたが、俺、鷲谷直人。人生初遭遇の出来事はこうして幕を閉じたのです。


因みにジュンはその後、タバコを吸ってから元に戻りました。

鷲谷直人(わっしー):某ゲーム会社で働いてる人。道産子な為Gとは初遭遇。


ジュン:Gを撃退する時はオネェが憑依する。


瑠璃姉さん:スレンダーな美人で気さくなお姉さん。

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