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『さ! さ! どう合体させるの!? 上級のぞき魔兵器、ドローンを!!』
「おいやめろ。全国のドローン愛好家に怒られる」
背中がぶるっとしちゃうね。
『いいからいいから!!』
「んじゃま、見てろ?」
オレはさっき買ったモノを袋や箱から出して並べていく。
――ドローン
――無色透明なガラスの器
――あと、適当
「合体させるのはドローンとコレだ」
『ガラス? なんで?』
「まぁ、見てろって」
早速、合体アプリにこの2つを入力する?
入力1『ドローン』
入力2『ガラスの器』
そして、確定を押す。すると、いつものようにまばゆい光が2つのものを包む。
光が消えると――
『はぇ? 何も……無い?』
目をしばたたかせるユーニ。オレはしてやったりとほくそ笑む。
「よく見てみろ」
『ん? ――ぁあ!? ドローンが透明になってる!?』
――そう。コレこそがオレの狙い。
「名付けて、『無色透明でまず見つからないドローン』だ!!」
『うわ、最低。ほんとに思考回路がのぞき魔なのね……』
ユーニがドン引いてる。面白がってくれると思ったのに!!
「ま、まぁ待て待て! これがあれば、外にあるモノを好きに撮影して合体できるんだって!! しかも透明だからまずバレない!!」
『!? ――天・才……か!?』
「ふっ……少しは見直したか?」
『性根がくさってるのはアレだけど、グッジョブよ!!』
ユーニがご機嫌に親指を立ててみせる。
よかった。金出して頑張った甲斐があるってもんだ!




