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「お、おぃい!? オレ、殺したんか!? オ○ギとピ○コを殺したんかぁ!?」
オレはパニックに陥る。だが、妖精女は冷静だ。
『スマホの画面を見てみなさい』
「は?」
とりあえず言われるがままに見てみる。合体結果が表示されていた。
――“オピー“
◆
「どう反応すりゃいいんだよ!?」
『あはははは!!』
スマホを力強くベッドの上に投げつけたのに、妖精女は楽しげだ。
『いやぁ~……。あんたを選んで正解だったわ! グッジョブ!!』
「『グッジョブ!!』じゃねぇよ!? オレ、殺人犯じゃねぇか!?」
ビックリだよ。酔いもさめるわ。
『だいじょうぶ。証拠さえつかまれなきゃ、犯罪は成立しない。スマホのアプリなんて、誰が信じる?』
――オレはヤバいやつに目をつけられたのかもしれない……。
だが、自首する勇気もないし、それすらダルく感じる。
オレがある意味開き直ってスマホをいじっていると、妖精女が感心したような声をかけてくる。
『……驚いたわ。冗談抜きに、あんたは逸材かもしれない』
「ダルいだけだ。疲れたんだよ、世の中に……」
ルールだらけの世の中なんてクソくらえだ。バレたら仕方ないが、自首して臭い飯なんて、まっぴらごめんだ。
『そう言えば、あの後どうなったんだろうね? やっぱ、放送中止かな?』
「生放送だったみたいだからな。復帰は無理だ……ろ?」
なにげなくまたつけたテレビ。だが、そこには――
「……は?」
◆
『い、いや~! ちょっとどうかしてましたね! オ○ギさんとピ○コさんが合体するなんて、あり得ませんよね!?』
『し、心霊現象というやつでしょうか!? こわいですね~』
合体したはずのオ○ギとピ○コがそこにいた。
変わらぬ笑顔で。
周りも、適当に片付けようとしている。
『アイツも適正者を見つけたのね……』
妖精女のつぶやきが、オレの左耳から右耳に流れていった。




