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合体アプリ  作者: 八重桜インコ愛好家
3/11

「お、おぃい!? オレ、殺したんか!? オ○ギとピ○コを殺したんかぁ!?」


 オレはパニックに陥る。だが、妖精女は冷静だ。


『スマホの画面を見てみなさい』

「は?」


 とりあえず言われるがままに見てみる。合体結果が表示されていた。


――“オピー“



「どう反応すりゃいいんだよ!?」

『あはははは!!』


 スマホを力強くベッドの上に投げつけたのに、妖精女は楽しげだ。


『いやぁ~……。あんたを選んで正解だったわ! グッジョブ!!』

「『グッジョブ!!』じゃねぇよ!? オレ、殺人犯じゃねぇか!?」


 ビックリだよ。酔いもさめるわ。


『だいじょうぶ。証拠さえつかまれなきゃ、犯罪は成立しない。スマホのアプリなんて、誰が信じる?』


――オレはヤバいやつに目をつけられたのかもしれない……。


 だが、自首する勇気もないし、それすらダルく感じる。


 オレがある意味開き直ってスマホをいじっていると、妖精女が感心したような声をかけてくる。


『……驚いたわ。冗談抜きに、あんたは逸材かもしれない』

「ダルいだけだ。疲れたんだよ、世の中に……」


 ルールだらけの世の中なんてクソくらえだ。バレたら仕方ないが、自首して臭い飯なんて、まっぴらごめんだ。


『そう言えば、あの後どうなったんだろうね? やっぱ、放送中止かな?』

「生放送だったみたいだからな。復帰は無理だ……ろ?」


 なにげなくまたつけたテレビ。だが、そこには――


「……は?」



『い、いや~! ちょっとどうかしてましたね! オ○ギさんとピ○コさんが合体するなんて、あり得ませんよね!?』

『し、心霊現象というやつでしょうか!? こわいですね~』


 合体したはずのオ○ギとピ○コがそこにいた。


 変わらぬ笑顔で。


 周りも、適当に片付けようとしている。


()()()も適正者を見つけたのね……』



 妖精女のつぶやきが、オレの左耳から右耳に流れていった。

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