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アコ先輩は譲らない  作者: 大北ガワ
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1話

 パチーン!

 鋭く乾いたその音は思考を一瞬停止させ、夜空に吸い込まれていった。

 夜の街を星空よりも眩く飾り立てるイルミネーションの中、どこからともなく流れてくる定番のクリスマスソングを遠く聴きながら、オレは頬に走った痛みが熱を帯びていくのを感じた。

 目の前にはビンタをくれた女性――今日ここでオレが想いを告げるはずだったアコ先輩が、ムッと顔をしかめている。

 頭の中が真っ白になった。

 フラれたという単語が波のように押し寄せてきて、光のないところへオレの心をさらっていく。

「あの・・・、その・・・・」

 何かを言わなければと思うも、上手く言葉が出てこない。

 込み上げてきた涙に、イルミネーションの光が滲む。

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