クロ
久しぶりですねっ!
全く小説書いていなかったので、リハビリしながらになります!
応援よろしくです!
クロ、そう名乗った少女は、半身を包帯で覆いダブダブなどう考えてもサイズの合っていない服を着ている。無邪気に笑い、髪は伸ばし放題にした髪をツインテールにしている。
クロの容姿をアキがじっと見ているとシンがクロに話しかけた。
「おい、クロ。お前なぁ。勝手に出ていくなよ...留守番は必要だろ?」
とっても呆れている様子だ。
「えぇ〜なんか物凄い気配感じたからさぁ...ちょっと様子見してきただけなのにぃ」
クロはクルクルと周り、長い髪を振り回しながらそう言う。
シンが呆れながら、アキの方を見る。
「コイツは、元々この組織で活動していたやつでな。潜入目的でこの街の一般人に紛れていたんだ。やたらと気配を探るのが上手くてな。それで奴等を探していたんだが...」
シンはクルクル周っているクロをそこでチラッと見る。
「コイツが偶然出会した相手が、よりにもよって、003...俺でも倒せない...逃げの一手になってしまう相手でな。この有様よ。」
シンはそう言って、お茶はいるかい?と聞いてきた。
しかし、アキにはシンがどのくらい強いのかイマイチ分からなかった。
その話を聞いていたクロは、ピタッと止まり
「む。003にやられたのは、仕方が無かった!」
言い訳をした。
だが、003は一桁で、強い敵なので「仕方が無い」といえばそうなのだ。
それから、クロにきちんとアキは自己紹介をした。
アキはずっと気になっていたことをシンに聞いた。
「この基地?ってどこにあるの?」
お茶を入れていたシンはその質問にこう答えた。
「奴等が暮らす...異界と呼ばれる場所と同じ次元だ。」
シンはそう言い、アキの方に来た。
「正確には、奴等が暮らす次元と地球が存在している次元の狭間ってとこだ。そこに大量に基地を作ってある。今ここは、0番。日本に作られた一番最初の基地だ。基地は、0から40まである。」
シンの説明は、アキにはやはりピンと来なかった。少し前まで、普通に過ごしていたのだから。
カコがアキの部屋を整えてくれたらしく、案内してくれるそうだ。
「...ここ0番基地は、とても広い。生活に使っているのはほんの少しのエリア。迷子にならないように。」
最初にいた部屋から、1分くらいのところ。
そこがアキの部屋、と言われた。
「何かあったら、部屋の中に連絡できる端末が設置してあるから、それで連絡を」
そう言い、カコは立ち去っていった。
「ここが私の部屋...」
扉を開け中に入る。
「わ、凄い」
中は少し良いホテルの部屋ように広く、綺麗にしてあった。
「ようやく...休める...」
ベッドに顔からダイブしたアキは、そう呟いた。
「なんで。なんでこうなったんだろう...」
アキは自分の身に起きた出来事を嘆いた。
「どうすれば良いのかな...私...」
一方、アキを部屋に案内したカコ。
最初の部屋に向かっていた。
部屋に近づくと、何やらバタバタ騒がしい。
「...どうしたんですか?シン。」
シンが慌てている様子だ。
「あぁ!カコ!大変だ!3番基地が襲撃を受けた!襲撃者は、020と035、036。最悪だよ!あの基地には...戦える戦力がいない!ついさっき、テレポートでクロが飛んで行った!でも時間がない!行ってくれるか⁈」
シンは大慌てでカコにそう言った。
「分かりました。3番ですね。」
カコはそう言った。
「テレポート装置は、3番側が破壊されている。恐らく...クロがしたんだと思う。外側からしかいけないな...よし!アキを呼ぶ。船を出すぞ!」
アキは、ようやく休めるひと時を手に入れたように思えたが、まだまだ休めるのは先のことになりそうだ。
果たして...休める時はいつになることか...
投稿頻度は、恐らく不定期のままです。