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少女は何と成る?  作者: Rafu/
1/3

始まり。

気まぐれ小説です。

更新は不定期。

気まぐれで更新します。

 日本。平和な国だと世界中に知られた国である。しかし、その平和もそう長くは続きはしない。その原因は、一つの事件にあった。

 怪死体が発見されたのだ。

 詳しく説明をすると、その事件は海辺の街で起きた。被害者は、十代から二十代だと思われる女性。「思われる」?

 その理由は、死体の状態にある。

 ...警察は公開していないが、女性の死体は、ほぼ全身の皮...どこまでを皮と定義すべきかよく分からないが...が剥ぎ取られていたのだ。いや、剥ぎ取るというよりも、まるで服を脱ぐかのように綺麗になくなっていたのだ。

 さて、この事件。ここで終わればまだ良かったのかも知れない。

 その数ヶ月後、また事件が起きた。今度も被害者は似たような条件の女性だった。

 さらに、同じ街で三人が行方不明になったが、そのうちの二人は死体すら発見されていない。

 警察は、今も全力で捜査を続けている。






 あの事件があってから、この街は様変わりした。警備員の数は増加し、監視カメラも増えた。お陰で、犯罪率は下がった。

 しかし、あの事件の被害者が全てこの街から出ているのは、不思議で恐怖だ。

 特に私のような女子高生にとっては。

 学校までは、なるべく人通りの多い道を選ぶようにと毎日のようにニュースや家族、学校側が言ってくる。

 人前では決して言えないが、平凡すぎる私を狙ってくるなんて到底思えない。これを言ってしまうと、こっ酷く叱られてしまう。

 なので、言わないようにしている。



 今日は...今日もいつも通りの一日だった。学校に行き、いつも通りに授業を受け、友達と話した。

 ただ、いつもと違ったのは放課後だった。


 私が帰り道に使っているのは、海沿いの見晴らしの良い道だ。そこには、いつも警備員の人が必ずいた。

 しかし...今日はその警備員がいなかった。よく見渡せば、他の通行人もいない。

 不思議な光景だった。そこにいる生物は自分だけ...

 否。自分だけではない。さっきまでいなかった身長の高い何かが目の前にいた。

 次の瞬間、声を出す暇もなく...表現のできない痛み、現象が起きた。




 ソレは、地面に倒れた私を見て満足そうにした。そして、ゆっくりと手を伸ばしてきた。

 だが、その手が私に触れることは決して無かった。

 何故なら、ソレの腕が飛んで行ったからだ。ソレは、肘から先が綺麗に切られていた。





「ったく...こないだのとは別のやつか...」

 男の声だった。それも、自分と同じくらいの歳の男が出す声だった。

「さてと...出来るだけ...取り返すか...」

 地面に倒れた私には、何が起きているのか全く分からなかったが、男は助けに来てくれたということは流石にわかった。

 そう思考が働いた瞬間、声が聞こえた。

「おらっ!!逃げてんじゃねぇ!!こっちに来やがれ!盗ったもの返せ!」

 男が暴れていた。それから数秒後...

「逃げやがった...」





 男はそう言い、ゆっくりこっちにやってきた。

「よし...運ぶか...おぉい!!手伝ってくれ!」

 そう男が叫ぶ。

 呼ばれてやってきたのは、足元しか見えなかったが...包帯に包まれた多分...女...?だった。

「...運びますね...」

 そう言うと、女は私を軽々と持ち上げ運んでいく。






 その時、男の顔がチラッと見えた。しかし...男が手に持っているものを見て、顔なんてどうでもよくなってしまった。

 人間の手のような皮を持っていた。


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