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体育祭実行委員


 全ては私の思惑通り!!! くふふふふ。


 妃彩は最初に声をかけたスミレとカスミと相性が良くてすぐに仲良くなり、幼馴染おさななじみで親友の私が遠目から見て羨ましくなるくらい打ち解けてるみたいだわ!! たまに休憩時間が恋しくなって話しかけに行こうと、教室のドアの外からのぞいてみるけど、妃彩の机を囲むように人だかりが出来ていてクラスの子達ともうまくやっていけているみたい。 

 それもそのはず、新学期早々に行われた学力テストでは妃彩は難なく上位に入り、体力測定では上着を脱ぎ、周りのじゃがいもどもをとりこにした。Tシャツの体育着姿になった姿足るや……天使を通り越して……女神様!?!?


 中学生の頃は私が「絶対に上着を脱いじゃだめ」とか「暑くても我慢」とか言ってじゃがいもどもの視線から防御してた。水泳の授業だって、教室の窓から見える位置に立っていた時は私が壁になっていたっけ。もう、あの頃が懐かしい。


 それに比べ私はというと「メデューサの形相」だとか「視線を合わせるな危険」だとか言われ、一回目の席替えでは見事に窓側の一番後ろの席を引き当てた。何がそう言われる原因か良くわからないのだけれど、私が休み時間に机の上で本を読んでいるだけで「実はクラスを監視している」だとか裏で言われているのよね。


 ーーあっ、教台で一人オロオロしているのは、人見知りで小心者の学級委員を押し付けられたフジワラさん。あの子、学級委員なんて柄じゃないのに断れないから渋々受け入れたのよね。


「体育祭実行委員が欠員が出たので新たに一人補充をしたいと思います。誰か立候補する方はいませんか?」


 ーーああ、そう言えば、体育祭委員に立候補した二人のうち一人が突然やりたくないとか駄々をこねてたっけ。確かクラスの一部の人からの推薦で、彼も原稿用紙一枚分の熱意を教台の前で発表したはずだけどアレもうそだったようね。 

 そもそも急遽きゅうきょかわりを探せと言う先生も先生だし、このやる気のないクラスで今さら面倒なこと引き受ける人はいるのかしら?


 こういう時、良く人気者の男子とか、体育系の男子が推薦されたりするんだけど、このクラスではそれもないみたい。きっと体育祭だってどうでも良いのだわ。


 ほら、学級委員長、見てよ? 校門で厳格な制服のチェックがされたのにもう皆は自由に制服を着崩している。長いつけ爪にネイルアート。昼休みから堂々と遅刻してきた生徒はピアスに他の学校の彼氏のネクタイ。


 誰もあなたの声には耳を貸さずにおしゃべりばかり。


 もうすぐ次の授業の鐘がなるわ。


 あなたじゃ到底、役割不足なのよ。


 ーー全く、しょうがないわね。



「華月美夜、私が引き受けてあげる。

 でもね、私がやるからには私のやりたいようにやるわ。私が決めたことに一切誰にも文句は言わせない。


 ーーそれでも、良いこと?」



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