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百合思考な女神さまと異世界スローライフ!?  作者: 夕張時雨
一幕 異世界、そして始まり
2/2

予期せぬ再開

新作も二日に一回くらいはあげたいなー(本編あげてないとか言わないで

そよそよと、風が頬を撫でる。草木が風に揺れる音や、鳥のような鳴き声で目を開ける。

初めに視界に入ってきたのは、どこまでも続いているような青い空だった。どうやら、私は野原のようなところに寝転がっていたようだ。周りの様子を見渡そうと、身体を起こす……

そこには、大自然が広がっていた。見渡す限りの草原に、大きな湖。現実だと、到底ありえないような光景が広がっていた。

「うわぁ……ここどこだろう」

とりあえず、身の回りを確かめようと立ち上がる。湖に、自分の姿を反射させ見てみる。私の格好は、普段着ているような私服でも学校の制服でもなく、とんがり帽子に黒いローブという魔女のような格好だった。顔や髪の色などは死ぬ前と変わっていないようで、濃紺色の髪がポニーテールに縛ってあり、目はアメジストのような紫色だった。

「ほんとに異世界に来たんだなぁ……」

と、改めて実感する。正直、不安がない訳では無い。しかし、今後の生活への期待と喜びの方が不安に勝っていた。

「さて……なんかのどかでいいところだし、もう一回昼寝しますか」

多少大きな木を探し、その木のしたに入る。直射日光が無いおかげか、先程より涼しく過ごしやすい。木にもたれるように腰をおろすと、私の意識は再び夢の世界へ沈んでいった。

いったい、どれくらいの時間が過ぎただろうか。私は、頭の下に不思議な感触を覚え目が覚めた。手で触って確かめてみると、少々の弾力と硬さがある。

私が不思議そうにしていると、いきなり視界いっぱいに人の顔が現れた。

「きゃっ!」

ゴンッ!

「ふぎゃっ!?」

突然のことにびっくりした私は、頭を上げてしまった。当然、その人とぶつかってしまうわけで。

「いてて……」

振り向いてみると、そこには身体を丸めてうずくまっている人がいた。そして、数秒後に私は今の状況を理解した。

──どうやら、私は寝ているところを膝枕をされていたようだ。

理解した途端、謎の気恥しさで顔が火照ってきたのが分かる。今の自分は、顔がゆでダコのように赤いんだろうな……

そんなことを考えていると、うずくまっていた人影がゆっくりと身体を起こした。

「いててて……起きた途端、顎を狙ってくるなんてびっくりしたよ」

そんな軽口が彼女の口から発せられる。その声は、どこかで聞いたことがあるようで……と、彼女をよくよく見てみるとあの時の女神さまそっくりだった。

「あ、あなたは……女神さま?」

「違う違う、ローリスって呼んでよ。あの時も(・・・・)そういったじゃないか」

どうやら、あっているようだ。たしかに、そんなようなことを言っていた気がする。でも、あの時はこんなに口調が砕けてたっけ……?

「で、でもなんでローリスがこんなところに?」

「え?ほら、ちゃんと言ったじゃん。またあとでって」

やっぱり、あの時言われた言葉は聞き間違いじゃなかったのか……でも、それだけじゃ彼女が私についてきた理由が分からない。

「んふふー、なんでついてきたか分からないって思ってるでしょ?」

「な、なんで私の思ってることを……」

と、そこまで言って思いつく。それは、感覚的にそう思っただけだったが、一番正解に近いとも思った。

「ふふふ、そうだよ。私は人の心が読める。だって女神だもん、そのくらい出来てもいいよね?」

テンプレか、とツッコミそうになってしまうのを直前で飲み込む。

「それで、なんで私についてきたか教えてくれない?」

「あぁ、そうだったそうだった……うん、やっぱり変わらない」

次の瞬間、彼女の口から出てきた言葉は私の想像の斜め上を行き過ぎていた。

「私と結婚してください、ルナ」

時間が止まったかのような静寂が訪れる。まぁ、誰だって同性からしかも女神さまから告白されたってなると、言葉を失うはずだ。たぶん。

「ごめん、ローリス。ちょっと言ってる意味がわからないかな……」

「え?もー、しょうがないなー。もう一回しか言わないからよく聞いててね?私はルナ、あなたのことが好き。だから結婚して」

……聞き間違いじゃなかった。正直、どうしていいか分からない。だって、相手女神だし。見た目ロリだし。元の世界だったら犯罪者一直線だ。

「あ、あのね私ローリスとは……」

と、言いかけたところでローリスの言葉に遮られてしまう。

「ほら、そうときまったら早く行こ?」

「え?どこに……」

「どこって、新婚旅行だよー。とりあえず、異世界一周旅行ってことで」

「少しは人の話聞いてよ!」

ローリスに手を引かれながら、のどかな平原を走っていった。


まぁ、タイトルどおりですよね

ここからどーなっていくか、僕にもわかりません!

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