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【詩集】Shangri-La

時のしずく

作者: 野鶴善明


 時のしずくがわたしにしみる

 時のしずくが蒼い海になって

 わたしは自由に泳ぐ魚になる


  命の泉からわたしは生まれた

  限りない喜びや夢を

  たずさえて旅立ち

  癒せない悲しみを抱きしめながら

  いつの日か澄んだ泉へ還る


  はるかな時の流れを

  命は巡りめぐり

  繰り返し旅に出る

  命を清めるために

  命をまったきものにするために

 

  星々のまたたきは夢の道しるべ

  月の灯りは真理のささやき

  静寂に冴えた夜空は

  かわることなくとこしえに

  わたしを見守ってくれている


  与えられた命のために

  わたしは生きたい

  ほかのなにかのためにではなく

  ただひたすら

  この命を抱きしめるために


 時のしずくがわたしにしみる

 時のしずくが蒼い海になって

 わたしは自由に泳ぐ魚になる



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― 新着の感想 ―
[良い点] 透明感のある素敵な詩ですね。
2019/10/18 02:08 退会済み
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[一言] 初めてお目にかかります。紀希枝(きの きえ)と申します。 野鶴様の詩がとても素敵で、この感動を伝えたくて、お恥ずかしながら感想を送らせていただきました。 まだまだ未熟ゆえ、この感動を表す言…
[良い点] 野鶴善明さんの作品を拝読した後は、いつも深呼吸したみたいに清々しい気分になれます。 時のしずくという表現が、きれいでした。 『地下鉄の片隅で』も、共感しました(^-^)
2017/06/17 17:47 退会済み
管理
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