~最後の別れ~
長い時間経過してるかと思いきや、寝てから1時間後に起きた。
神様のせめてものサプライズか?
まぁ、感謝しとくか。
やり残したこと…か。
直ぐにPCの電源を付けて、簡単にメシをたいらげてログインする。
ギルド長室にログイン後、直ぐに椿にmailする。
『もし、まだログインしてたら、至急ギルド長室に来てくれ。頼む』
例えログインしてなくても、アイツは直ぐにmailの確認をするから、早いだろうとふんで、現状待機にした。
「俺と結婚しないか?」
なんてこと言えるわけないだろう?
明日俺は死ぬんだぞ?
告白されるたら、椿だってイヤだろうしな。
コンコンッ
「失礼します。お呼びでしょうか?」
「すまない、急の呼び出しで」
なんて話そうか。
『明日俺は死ぬ』
なんて、自殺宣言かよ。
仕方がない…。
「実は明後日からしばらく出張だと、さっき会社から連絡があってね。またしばらくギルド長代理を頼みたいんだ。」
「どのくらいなんですか?」
「1年か、2年か、それ以上かも」
「また海外ですか?」
「ああ、どこかは明日正式に通知が来るまでわからんけど『明後日から頼む』と言われてしまってね」
「わかりました。でも、それなら会社でも良かったのでは?」
「いや、しばらくこの姿で、椿と遊べなくなるから。せめて明日までは一緒にいてくれないか?」
はじめはキョトンとしていた椿がだんだんアタフタしてきた。
「え?あの?え!?」
見た目はしっかりしてる感じに見えるけど、こうゆうことされると可愛く見えるな(笑)
これがギャップ萌えといやつかもな(笑)
落ち着きを取り戻した椿と一緒にギルド館を回り、入団したての新人達の戦闘訓練を一緒にこなしたり、また夜になったらみんなと酒を交わした。
「じゃあ、そろそろ寝ましょう。明日からまた頑張って働きましょう!ね渚桜さん!」
「あ…ああ、そうだな。頑張ろう。明日また、会社でな」
「?…はい、おやすみなさい」
『椿はログアウトしました』
さよなら、椿。
いままでありがとう。