~ゲームと現実~
「…んぁ!」
あ、椿が起きた。
「あれ?かんざ…」
はい、チョップ。
「お前なぁ、普段はキャラネームで呼んでるのに、なんで寝ぼけてる時だけいつも、リアルの名前で呼ぶんだよ」
「す、すみません。いつも、か…渚桜さんと会社で寝泊まりせいなのか…」
「まぁ、会社で『渚桜さん』って呼ばれないだけましなのかもね(笑)」
「いえ、どちらも使い分けれるように頑張ります!」
俺が担当している部署に、たった1人だけの女の子の社員がいる。
派遣で入った彼女はとても真面目な子で、いつも一生懸命だったから仕事を教えるのも力が入りました。
いまでは社員として、共に頑張ってくれてます。
20歳になり部署全員で祝いの席で、お互いゲーム好きということで話が合い、必然的に『アクセル•ハート』の話題に。
「まだ始めたばかりで、とっても難しいけど、入ったばかりのギルドの皆さんが、いつもサポートしてくれてますし、すごく楽しいです」
「そうなんか、俺はβ版から遊んでるんだけど、まだまだだよ」
そのままコロコロ話が進み、ゲーム内でキャラ見せ合いをすることに…。
みなさん、もうお気付きだとおもおますが…
正直リアルではおっちょこちょいの真面目っ子。
ゲームでは、美人女キャラでLv.40にして超貴重レア武器をガチャでGETしちゃったキャラ、椿だとは…。
今では椿はLv.920で、オリジナルデザインの装備を纏った、大和撫子風の美人女キャラ。
リアルでいたら、絶対モデルとかやってそうな感じだ。
ゲームに戻るが、椿は一度朝ご飯食べるために落ちるそうなので、俺も6時間ほど仮眠を取ることを伝えて落ちた。
-8時32分
…まさかこんな時間とは……。
ベットに寝っ転がり目を瞑ると、すぐに眠気が遅い、すぐに落ちた。