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～アクセル•ハート II～

　「なあ…もし異世界に行けるとしたら何がしたい？」

　「…お前、漫画とかの見過ぎだぞ？」

　「もしもだよ！もしも！」

　「…ハーレム」

　「「「お前は無理だ」」」

　「なんでハモるだ！」

　身の回りの話から、完全に妄想の話になってきてしまったな。

　「なあ、渚桜はどうなんだ？」

　「俺は…、物見遊山するかな」

　渚桜のステータスのまんま異世界に行けるなら、それはさぞやチートな生活何だろうな(笑)

　そもそもこのゲームは普通に楽しむぐらいなら、カンストしてるだけで十分なレベルなんだけど、俺の場合は今あるクエストをすべてクリアしてきた訳だから、『クエスト』とつくものはなんでもやってきたお陰か、今出てる限界突破クエスト２つともクリアしてしまったんだよね。

　「欲が有るのか無いのかわからんな」

　「渚桜らしいけどな」

　そろそろ日を跨ぎそうなので、お開きになった。

　「渚桜は明日休みか？」

　「ひっ…さびさのな！」

　「俺は明日も出勤だけど、渚桜は俺以上に働いてるから、良いんじゃないの？」

　「椿ちゃんは？」

　「椿も休みだったな」

　「じゃあ、椿ちゃんとその他のメンバーの後始末頼むよ」

　酒の強い２人と椿は、リアルでも知り合いだった。